【X1 Super】富士通がディアーズから計8TDを奪う圧勝劇で開幕2連勝
2023年09月24日(日) 13:34
【エンドゾーンにダイビングしてTDをきめる富士通フロンティアーズWR小梶恭平】
X1 Super第2節は24日、富士通フロンティアーズと胎内ディアーズが富士通スタジアム川崎で対戦。立ち上がりから猛攻を仕掛けた富士通が60対3で勝利した。大勝した富士通は開幕2連勝で勝ち点を6に伸ばした。一方、敗れたディアーズは開幕2連敗となった。
3連覇に向けて視界良好だ。試合前のセレモニーでライスボウル優勝トロフィーを返還した富士通は、ディアーズのオープニングドライブをスリーアンドアウトに封じると、ファーストプレーでクオーターバック(QB)高木翼からワイドレシーバー(WR)サマジー・グラントへスクリーン気味のパス。右サイドで捕球したグラントは、ディアーズ守備網を切り裂くようにフィールドを斜めに横切るランアフターキャッチで67ヤードの先制タッチダウンを決めた。富士通はさらに2点コンバージョンも成功させて、いきなり8点のリードを奪った。
さらに富士通は、WRグラントとRBトラショーン・ニクソンのランでボールを進め、とどめはQB高木からWR小梶恭平へ22ヤードのタッチダウンパス。主力選手が期待通りの活躍をして加点した。
勢いが止まらない富士通は、ディアーズのフィールドゴール失敗から自陣33ヤードで攻撃権を得ると、パスを1本挟んだ後の第2ダウン1ヤードでQB高木がWR木村和喜へショートパスを成功させる。パスを受けたWR木村は快足を飛ばして相手守備を置き去りにする独走の58ヤードタッチダウン。富士通は、第1クオーターに3つ目のタッチダウンでディアーズを突き放した。
22点の大量リードとなっても攻撃の手を緩めない富士通は、WR中村輝晃クラークが復帰後初のタッチダウンキャッチをすれば、WR松井理己も今季初のタッチダウン捕球。さらに、QB高木が前半だけで6つ目のタッチダウンパスをWRグラントへヒットし、富士通は前半で勝負の大勢を決めた。
なおも、木村による94ヤードキックオフリターンタッチダウンのビッグプレーで後半の幕を開けた富士通。メンバーを大幅に入れ替えたセカンドハーフも2つのタッチダウンを積み重ねるなど戦力低下を感じさせず、最終的に8タッチダウンを奪う王者の風格を存分に見せつける試合運びで圧勝した。
一方的に敗れたディアーズは、ディフェンスバック(DB)マイケル・ホーキンスのインターセプトからフィールドゴール1本を返すのが精いっぱいだった。