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【X1 Super】8.24開幕! シーズン展望(7)東京ガスクリエイターズ編

2019年08月01日(木) 10:03

2017年、新ヘッドコーチに板井征人氏(関西大学前ヘッドコーチ)を招聘し新体制に。大きな注目を集めた就任初年度は警視庁と富士ゼロックスに快勝するもその後は勝ち星に恵まれず2勝4敗の成績に終わった。翌年、本格的なチーム強化に着手。得点力不足を解消するためオービックよりQB6イカイカが加入。オフェンスの大黒柱を得て、パールボウルトーナメントでチーム史上初めてアサヒビールを倒すと、勢いは止まらず秋季リーグ戦で5勝を挙げ、Battle 9トップの成績でワイルドカードプレーオフに進出。LIXILとタイブレークにもつれ込む死闘の末、RB27ホワイトの豪走と守備陣の活躍で14‐7で勝利し、X1Super入りの快挙を成し遂げた。

対戦カードごとに注目ポイントを挙げてみたい。


第1節 8月25日(日)エキスポフラッシュフィールド 15:30
vs. エレコム神戸ファイニーズ

進境著しいチーム同士の対戦。エレコムも長い間上位陣の壁を破れずいたが、2014年にパナソニックを破ると21年ぶりにディビジョン制覇。その後もアメリカ人選手の加入で地力アップを図り、安定した成績を上げている。東京ガス板井ヘッドコーチとエレコム米倉監督がともに関西学生フットボール界からの転身組で、鹿島ディアーズ時代のチームメイトというのも因縁めいている。新加入DLコンビ、ジェブライ・レーガンとマギー・ティモシーのデビュー戦に注目したい。


第2節 9月9日(月)東京ドーム 19:00
vs. オール三菱ライオンズ

昨シーズンの対戦は両チームともエンドゾーンが遠い状況が続き、FG合戦のような展開に。最終クオーターに均衡が破れ、残り2分45秒、オール三菱QB谷口が逆転タッチダウンに成功。そのまま試合が終わるかに思われたが、東京ガスが執念のラストドライブを敢行。試合終了まで残り7秒のところでQBイカイカがWR5高岡にタッチダウンパスを投じ、接戦に終止符を打った。今回もスリリングな展開で東京ドームを沸かせてほしい。

第3節 9月22日(日)第1カッターフィールド 11:00
vs. オービックシーガルズ

QB6イカイカ、DB38下水流にとっては古巣との対決。しかもオービックのホームタウンでの開催とあって、熱いファンで埋め尽くされたオービックカラー一色のスタンドはアウェー感満載。クラウドノイズも相当なものだろう。逆境をものともしないメンタルタフネスが試される。むしろオービックの出鼻を挫くくらいの強烈な先制パンチを見舞いたい。ファーストシリーズが勝負。


第4節 10月5日(土)王子スタジアム 14:30
vs. パナソニックインパルス

昨シーズンのJXBトーナメント準々決勝において0-45で完敗した相手。死力を尽くしたプレーオフLIXIL戦の6日後にほぼ準備ができぬままパナソニックと戦うのはさすがに荷が重いことを差し引く必要がある。2週間の準備期間がある今年は違う結果を期待したい。まずはパナソニックの守備フロントの攻略から。オフェンスラインユニットの真価が問われる。早くも2度めの遠征試合だが、万全のコンディションで臨みたい。


第5節 10月20日(日)相模原ギオンスタジアム 14:00
vs. ノジマ相模原ライズ

ノジマの地元相模原に乗り込んでのアウェー戦。相模原ギオンスタジアムはフィールドにトラックがある分スタンドとの距離があるが、それでも会場の雰囲気はノジマ一色。習志野でのオービック戦同様、まずは集中力を保ちたい。その上で相手の機先を削ぐことができるか。徹底マークが予想されるQB6イカイカを気持ち良くプレーさせるためにも的の絞れないプレー選択でノジマの出足を少しでも鈍らせたい。


第6節 11月3日(日)横浜スタジアム 11:00
vs. 富士通フロンティアーズ

パールボウルトーナメントでは一矢を報いるにとどまったが、堅守を誇る富士通から中央突破でタッチダウンをもぎ取ったことは大きな成果。ゴール前でオフェンスラインが互角に渡り合っていた証でもある。 この時のキャリアーはRB22尾花だったが、東京ガスにはRB27ホワイトという大黒柱がいる。187cm、100kgのサイズで、一試合40キャリーを超えてもなおスピードが落ちない無尽蔵のスタミナの持ち主。ホワイトにとって初顔合わせの富士通相手にどんな走りを披露するのか興味は尽きない。


第7節 11月16日(土)アミノバイタルフィールド 17:00
vs. IBMビッグブルー

QB6イカイカはオービック在籍時にIBMを相手に好成績を残したことからも臆することなく余裕を持ってプレーができるはず。周りがどこまで援護射撃できるかだろう。IBMの強力なDLを相手に互角に渡り合うのは簡単なことではない。プレーが崩れることを前提にWR陣との連携を磨く必要がある。イカイカがスクランブルした際の執拗なブロックなど細かな献身の積み重ねが試合を動かしそうだ。