【X1 Super】8.24開幕！ シーズン展望（6）エレコム神戸ファイニーズ編
2019年07月31日(水) 10:06
1975年創部。X1Superではパナソニックに次ぐ歴史を持つ西日本を代表するクラブチーム。2014年に、21年ぶりにウエストディビジョンを制覇し古豪復活。米カレッジフットボールのエース級選手の加入でチーム力アップに成功し、年々順位を上げている。今シーズンはエースQB19ソコールの新ターゲットとしてアイダホ大学出身のWRオヌワーが新加入。得意のパッシングアタックの強化を図る。昨シーズンより就任した米倉監督の手腕にも注目したい。
対戦カードごとに注目ポイントを挙げてみたい。
第1節 8月25日（日）エキスポフラッシュフィールド 15:30
vs. 東京ガスクリエイターズ
東京ガスは数年前のエレコムに似たムードを持つチーム。長い間上位陣の壁を破れずいたが、アメリカ人選手の加入をきっかけに一気にブレイクしX1Super入りを決めた。東京ガス板井ヘッドコーチとエレコム米倉監督はともに関西学生フットボール界からの転身という点でも共通する。両氏が鹿島ディアーズ時代のチームメイトというのも何かの因縁か。互いのフットボール観をよく知る者同士の心理戦、駆け引きも見どころだろう。
第2節 9月8日（日）王子スタジアム 15:30
vs. オービックシーガルズ
昨シーズンのリーグ戦で対戦し悔しい完封負けを喫した相手。大黒柱のQB19ソコールが8サックを浴び、思うようなプレーをさせてもらえなかった。今シーズンもいかにオービックの守備フロントをコントロールするかが鍵。パスプロテクションを整備するのはもちろんだが、オービックの圧力を分散させる意味でもランプレーをしっかり出したい。LIXILから移籍の好ランナーRB44白神とエースRB22川淵の粘り強いグラウンドアタックが突破口となろう。
第3節 9月23日（月・祝）万博記念競技場 11:00
vs. オール三菱ライオンズ
2016年以来、3年ぶりの顔合わせ。前回はオール三菱の倍以上の獲得ヤードがありながら2本のタッチダウンに止まり、FGの差で惜敗した。下位にあたるオール三菱に食われた格好となり、痛恨の一敗であった。現在は両チームともメンバーの入れ替えがあり、ほぼの別のチームであるが、戦力アップがより著しいのはエレコムの方だろう。得意のパッシングアタックで主導権を握りたい。
第4節 10月6日（日）富士通スタジアム川崎 14:00
vs. IBMビッグブルー
昨シーズンは2回対戦し2連敗。JXBトーナメント準々決勝はオフェンスが好調だっただけに悔しい内容。IBM QB2政本とソコールの日米指令等対決は非常に見応えがあった。一年前同様ハイスコアの接戦が予想されるだけに、ディフェンスの踏ん張りでできるだけオフェンスにチャンスを回したい。新加入のエッジラッシャーDL9カーデル・ローリングスのアグレッシブなプレーで流れを引き寄せるか。
第5節 10月20日（日）万博記念競技場 11:00
vs. 富士通フロンティアーズ
ディフェンディングチャンピオンを関西に迎えての大一番。直近の対戦は2017年のJXBトーナメント準々決勝で、最終クォーターに一矢報いるも、富士通QBキャメロンを攻略できず7−34で力負けした。キャメロンと入れ替わりで入団したQB3バードソンとソコールの司令塔対決が見ものだ。バードソンは強肩に加え、強靭なフィジカルが武器。互いの持ち味をどこまで出せるのか、チームやシステムへの浸透具合も影響するだろう。
第6節 11月3日（日）横浜スタジアム 14:00
vs. ノジマ相模原ライズ
第5節に引き続きカレッジフットボールさながらのアメリカ人QB同士のハイレベルな競演が繰り広げられそうだ。リーグトップを争う好パサーを迎え撃つDB陣にも米カレッジフットボール出身のアスリートが名を連ねる。エレコムは4年目のDB1ショーン・ドレイパー。ノジマはDB7リー・ハイタワー、新加入DB30クエンティン・ジョーンズのタンデム体制。パスディフェンスのみならず、ランサポートでも本場仕込みの強烈なハードヒットが見られるはずだ。
第7節 11月17日（日）王子スタジアム 13:00
vs. パナソニックインパルス
昨シーズンのリーグ戦の第1節で対戦し、あと一歩のところまで追いつめた。惜敗したもののQBソコールはパナソニックの強力ディフェンスを翻弄。開幕戦でいきなり能力の高さを証明してみせた。これ以降、対戦相手の警戒レベルが一気に高まったことは言うまでもない。2シーズン目はさらに厳しいマークが予想されるが、WRとの息の合ったコンビネーションとアリーナフットボール仕込みのクリックリリースで打開したい。日本トップクラスの長距離砲、K/P12山﨑の存在も頼もしい。