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【X1 Super】初勝利を狙う両チーム、タフな守備戦を制したのは東京ガス

2019年09月10日(火) 14:21

ともに開幕節を落とし、なんとしても白星が欲しいオール三菱ライオンズと東京ガスクリエイターズ。東京ドーム集ったファンが見守ったのは、両チーム守備陣の健闘が光るタフなゲーム。がまん比べが続いた試合は、2Q終盤に鮮やかな逆転を決めた東京ガスが粘るオール三菱を振り切り、10-6で待望の初勝利を挙げた。

試合はオール三菱のキックオフで開始。東京ガスはキックオフのボールをKR加藤侑矢(#14)が自陣42ヤードまでリターンし、好フィールドポジションを得る。
この攻撃シリーズはRBアンドレ・ホワイト(#27)の中央へのランプレーを中心に前進を図る東京ガス。しかしQBイカイカ・ウーズィー(#6)からWR岩越大地(#9)へのパスでダウン更新した後のプレーで、オール三菱守備陣のプレッシャーによりファンブルを誘発される。

こぼれたボールを確保したのはオール三菱のDB小野寺郁朗(#27)。幸先良く攻撃権を得て勢いに乗りたいオール三菱は、最初のプレーでQB斎藤圭(#9)のロングパスを選択。縦に走ったWR吉田幸祐(#19)がボールをキャッチ、一気に敵陣深くまで攻め込む。
しかしこの攻撃シリーズはスナップミスなどもあり、タッチダウンには至らず。第1クォーター4分32秒に、K木村奎介(#31)がフィールドゴールトライを成功させ、オール三菱が3点を先制する。

K木村奎介(#31)
第1クォーター4分32秒、K木村奎介(#31)がフィールドゴールを決め先制点

 

続く東京ガスの攻撃で、相手にダウン更新を許さず、パントに追い込んだオール三菱。迎えた攻撃シリーズでもQB斎藤のパスが冴え、WR吉田へのロングパスをヒットさせて、再び東京ガス陣内に攻め込む。
しかしここでも東京ガスは、DLティモシー・マッギー(#90)、DLジェブライ・レーガン(#20)を中心とした激しいプレッシャーでオール三菱にタッチダウンを許さず、オール三菱をK木村(奎)のフィールドゴールでの追加点に留める。

第2クォーターに入ると、両チーム守備陣の健闘がさらに光る。
東京ガスはRBアンドレのラン、オール三菱はQB斎藤のパスとRB北条淳士(#6)のランで前進を試みるが、ダウンは更新するものの得点には繋がらず、膠着状態が続く。

試合が動き出したのは第2クォーターの中盤、オール三菱の攻撃シリーズ。
最初のプレーでQB斎藤がモーションに入ったWRにハンドオフしたかに見えたが、再度QB斎藤がボールを受け取り、WR若林功太(#12)へのロングパスを成功。オール三菱が敵陣深くからの攻撃となる。
ピンチに陥った東京ガスだが、守備陣が奮起。細かいパスで前進するオール三菱に対し、LB古谷海人(#41)が見事にインターセプトを決め、攻撃権を獲得する。

ここから東京ガスの攻撃シリーズは、これまでのラン攻撃主体から一転。QBイカイカが立て続けにパスを成功させ、次々とダウンを更新する。最後はWR加藤へのタッチダウンパスを決めて鮮やかに逆転を果たし、東京ガスが7-6とオール三菱をリードして前半を終了した。

QBイカイカ・ウーズィー(#6)
攻撃を仕掛ける東京ガスのQBイカイカ・ウーズィー(#6)

 

第3クォーターも両チームの守備陣が粘りを見せ、お互いに前進はするがロングゲインを果たすことが出来ない。
ここで流れを掴んだのはオール三菱。東京ガスの後半最初の攻撃シリーズで、守備陣が激しいプレッシャーからファンブルを誘発させて攻撃権を奪取。

ここで得た攻撃シリーズからオール三菱はQBに谷口翔真(#15)を起用。QB斎藤と異なり力強いランプレーで自らボールを運び東京ガス陣内へ攻め込むことに成功する。
ズルズルと後退した東京ガスではあったが、ここでも守備陣が踏ん張る。オール三菱をフィールドゴールトライに押しとどめること成功。敵陣約33ヤード地点からフィールドゴールを狙ったオール三菱だが、ここはわずかにゴールポストから逸れ、無念のフィールドゴール失敗。
第3クォーターは互いに得点を許さず、スコアは7-6のままで最終クォーターに突入する。

初勝利を狙う両チームのせめぎ合いは第4クォーターでも続く、オール三菱がLB長田祥司(#23)のロスタックルや、DB村田陸(#26)のインターセプトで東京ガス攻撃を封じ込めれば、東京ガスはDL吉田郁(#91)がQBサックを決めるなど、お互いの守備陣が奮闘を見せる。

膠着状態を破ったのは東京ガス。敵陣40ヤード付近からの攻撃権を得た東京ガスはダウン更新こそできなかったが、K関根佑(#19)が51ヤードのロングフィールドゴールを成功させ、待望の追加点を奪いとった。

K関根佑(#19)
51ヤードのフィールドゴールを決め、笑顔を見せるK関根佑(#19)

 

しかし点差はわずかに4点。この時点で残り時間は3分30秒と、オール三菱が得点を奪うにはまだ時間が残されていた。
オール三菱はQB斎藤がWRクック立志(#25)、WR吉田へのパスでダウンを更新し、前進を続ける。それに対して東京ガス守備陣はDLを中心とした激しいプレッシャーを続ける。

試合残り時間2分で、起死回生の4thダウンギャンブルを試みたオール三菱だったが、これを東京ガスDLジェブライが果敢なプレッシャーで防ぎ、オール三菱の追いあげを封じる。攻撃権を獲得した東京ガスが時間を使い切り、10-6でX1 Super初勝利を挙げた。

「我々は力的には決して強くない。相手をしっかり頭において準備してきた」と、待望の初勝利を挙げた東京ガスの板井征人ヘッドコーチ。「守備はDL二枚の外国人選手がフロントを固めて、二列目以降が活きる形になった」と、ロースコアで勝つという狙い通りの展開で戦うことができた。

一方のオール三菱は「毎試合、試合で出た課題をピックアップして成長に繋げることを目指している」と、林顕ヘッドコーチ。「今日は守備が春から積み上げた力を発揮できていた反面、攻撃とキックはまだ修正が必要」と、課題と収穫の両方ある試合であった。

またこの試合は、東京ドーム開催で5643名の来場があった。両チームともに東京ドームの平日ナイトゲームという部分は意識をしており、「平日の東京ドーム開催で気持ちを高ぶらせてプレーができた」(東京ガス・板井HC)。「台風の中たくさんの方に来場していただけて、大変嬉しかった」(オール三菱・林HC)と語るように、試合内容だけではなく、大勢の観客の声援もあり台風に負けない白熱した試合となった。

Text  早坂茂
Photo  エムアイプランニング

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