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肉体改造でパフォーマンスが改善 「今年の俺を見てくれ」と自信を深めるパナソニック インパルスDL小石直哉

2023年10月16日(月) 19:30

【電通QBアーロン・エリスをタックルにいくパナソニック インパルスDL小石直哉(右) ©X LEAGUE】

X1 Super第3節で電通キャタピラーズに65ー0と完封勝ちで開幕3連勝としたパナソニック インパルス。その中で電通オフェンスをラン0ヤード、パス71ヤードと封じたディフェンス陣の活躍が目立った。

「今日の試合では、相手クオーターバックにスクランブルで走られ続けたことが守備陣の反省点。ただし2回のクオーターバックサックを演じ、ランストップするなどディフェンスライン(DL)の小石直哉の動きは良かった。肉体改造をして腹を絞ったおかげかな」とはパナソニックの荒木延祥監督が発した唯一の褒め言葉だ。

その小石。「2本のクオーターバックサックを取ったのは、高校生からのフットボール人生で初めて。ランプレーが多い雨天での試合は好きなんです」と頭をかいた。

「入部した時から体脂肪率を下げろといわれ続けて6年ほったらかしでした。けれど同期入部で同じポジションの松本(英一郎)が今年からポジションリーダーになったので、一念発起。3月から30パーセントあった体脂肪率を下げるために取り組んできました。食事制限と練習やウエートトレーニングの後に有酸素運動を週3回はこなしてきました。おかげで体脂肪率は26パーセント台、体重は15キロ減の120キロ前後に。スピードが格段に上がって素早いスタートが切れるようになりました」と効果は抜群だ。

【QBエリスのパスを阻止しようとする小石(中央)  ©X LEAGUE】

加えて「これまでと同じかそれ以上に相手オフェンスラインに割り込めるようになりました。そして何よりボールキャリアーを追いかけるパシュートにスピードがでて楽になった」といいことずくめだ。「チーム内には、僕の役割である相手オフェンスの内側のプレーをつぶすポジションに僕以上に強い選手が何人もいる。けれども『今年の俺を見てくれ』という感じです」と肉体改造の成果で、これまで以上のパフォーマンスを披露するつもりだ。

「次戦(10月22日、MKタクシーフィールドエキスポ)で戦うアサヒ飲料チャレンジャーズのオフェンスラインは強い。しっかりスカウティングして対策を準備する。相手に合わせず自分たちのプレーをすることが大切。日々こだわっていることを出せたら」と連勝をさらにのばす決意だ。