IBM好調の裏に“サムライ”あり ランパス冴え渡る万能QBビラモンテス

【第3節のアサヒビール戦でパスターゲットを探すIBM BIG BLUEのQBビクター・ビラモンテス ©X LEAGUE】

IBM BIG BLUEの「サムライ」がリーグを席捲している。

クオーターバック（QB）ビクター・ビラモンテスは、第3節のアサヒビールシルバースター戦で3つのタッチダウンに絡む活躍をしてチームを開幕3連勝に導いた。

今季からIBMに加入したネバダ大学ラスベガス校出身の26歳は開幕からの3試合で、本職のパスで5つ、さらにランでも3つのタッチダウンをマークし。異国での生活について「文化が変わったけど、美しい日本を気に入っている。みんな良くしてくれるし、ここでの生活を楽しんでいるよ」と話す。

アサヒビール戦では、タイトエンド（TE）ジョン・スタントンとのコンビで2タッチダウンパスを決めた。このプレーについては、「ジョンは素晴らしいプレーヤー。コンタクトの混戦から抜け出していたから、自分は彼を信じてプレーを続けた。そうしたら、決めてくれたよ」と振り返った。

【3人がかりでタックルを受けるビラモンテス（中央） ©X LEAGUE】

QBとして政本悠紀との2人体制で使われるビラモンテスだが、起用法についてはまったく意に介さず、もちろん政本との関係は良好だ。

「私たちは兄弟みたいなもんだよ。お互いにゲームプランを理解して、それを実行している。二人とも順調だし、今後我々のオフェンスがどのように進化するが楽しみだよ。政本は、加入初日から歓迎してくれた。同じチームでうれしいよ。彼から学ぶことがあるし、素晴らしい選手だね」。

アメリカでは、「ベガス・ビック、カウボーイ・ビック」など色々とニックネームがあったというビラモンテス。日本では「サムライ」と呼ばれることもあるという背番号10は、インタビューの受け答えでは「イエッサー！」とつけるほど礼儀正しい。紳士のように振舞う“サムライ”にこれからも注目だ。