【X1 Super第4節の見どころ】バランスのとれたパナソニックかエアリアルアタックのアサヒ飲料か 注目の関西勢対決
2023年10月20日(金) 12:00
X1 Super 2023年度秋季リーグ戦もいよいよ後半戦となった。第4節第2日目は22日正午から大阪府吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで、開幕3連勝中ですでにDivision Aで4位以内が確定してライスボウルトーナメント(RBT)出場権を手にしているパナソニック インパルスと、これまで2勝1敗でこの試合に勝てばRBT出場が決まるアサヒ飲料チャレンジャーズが対戦する。
両チームは昨年のRBT1回戦で戦い、序盤から試合を有利に進めたパナソニックが、第4クオーターにアサヒ飲料に3タッチダウンを奪われる猛追を受けたが、38‐28で勝利している。
試合は、攻守蹴にバランスの取れたパナソニックの優位は動かないだろう。開幕戦でノジマ相模原ライズと戦い、着実に得点を重ね30‐10と危なげなく滑り出したパナソニック。しかし、2戦目の東京ガスクリエイターズとの試合では、インターセプトリターンタッチダウンを許し、パントブロックリターンタッチダウンを奪われ、試合がどちらに傾くか予断を許さない展開となった。最後は地力を発揮したパナソニックがランニングバック(RB)立川玄明の力強い懸命な走りでタッチダウンを奪い、突き放した。
3戦目の電通キャタピラーズとの対戦では、前節の反省点をきっちり修正して65‐0と完封勝ち。守備はランプレーを0ヤード、パスを71ヤードに押さえ込む完璧な防御を見せた。それだけにアサヒ飲料戦でも守備の踏ん張りが勝敗を決するだろう。
アサヒ飲料は前節でオービックシーガルズに16‐35と苦杯を喫したものの、新人ながら前節までレシービング記録1位のブギー・ナイト(4タッチダウン)に、エース阿部拓朗、今季成長著しい藤俊輔のワイドレシーバー(WR)陣は脅威。この布陣に前節までパッシング記録1位の剛腕クオーターバック(QB)ギャレット・サフロンが繰り出すエアリアルアタックの破壊力はすさまじい。ナイト、阿部ともに1回あたりパス平均獲得ヤードはそれぞれ12.9ヤード、13.6ヤードで、1回のパスキャッチでファーストダウンを更新できる計算だ。また、ロングパスキャッチで一発タッチダウンも記録している。
パナソニック守備バックス陣としてはこの空中戦を防ぎ切り、エンドゾーンを死守することが大切になる。また強力ディフェンスラインが相手攻撃ラインを破壊してサフロンにプレッシャーをかけ続けてパスを容易に投げさせないことが重要になってくる。さらには石内卓也と荒木優也の両QBがショートパスを確実に決めて、オフェンスのリズムを作り、フィールドゴールを含め着実に得点を重ねることがポイントとなろう。