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【X1 Area第5節の見どころ】入替戦出場枠をかけた争いが激化 全勝のオール三菱と1敗で追う警視庁が激突

2023年10月26日(木) 12:11

【 オール三菱ライオンズQBジョン・ギブスJr.(左)と警視庁イーグルスDL舟腰智昭 ©X LEAGUE】

X1 Areaは第5週に突入し、28日と29日の2日間にわたり計4試合が行われる。シーズンは残り3節となり、X1 Superとの入替戦出場に向けた争いが激化してくる。

第4節を終えて、4連勝中のオール三菱ライオンズが首位を快走。1敗でPentaOceanパイレーツ、富士フイルム海老名Minerva AFC、警視庁イーグルスの3チームが追う展開となっている。ここから上位陣同士の対戦が続き、第5節ではオール三菱と警視庁が直接対決する。

【オール三菱RB中野哲也  ©X LEAGUE】

今節の注目の一戦はこのオール三菱対警視庁戦。オール三菱の破壊力ある攻撃に対して警視庁の鉄ぺきの守備がどこまで通用するか見どころだ。オール三菱オフェンスの中心は、何と言ってもクオーターバック(QB)ジョン・ギブスJr.。2年目の司令塔は、ここまでパスで8個、ランでも3個と計11個のタッチダウンをマークしており、チームの絶対的存在だ。警視庁の守備としてはランパスどちらかに的を絞る必要があるかもしれない。オール三菱としては、ギブスJr.が封じられた場合、ランニングバック(RB)中野哲也の地上戦を中心に攻撃を展開したいところだ。

【警視庁LB飯塚億人  ©X LEAGUE】

一方の警視庁は、1試合平均172.8ヤード喪失の守備力で対抗する。全員が体を張った守備で簡単にはゲインさせず、1試合平均失点をわずか10.8点に抑えている。ギブスに対しては、前線からプレッシャーをかけ続け、慌てたところでビッグプレーを狙いたい。攻撃では、前節で214ヤードをマークした自慢のラン攻撃を軸に粘り強く進め、ロースコアゲームに持ち込めるかが試合のカギを握る。

【 パスターゲットを探す富士フイルム海老名Minerva AFCのQB鈴木貴史(左) ©X LEAGUE】

1敗の富士フイルム海老名は、2敗で後がなくなったアズワンブラックイーグルスと対戦する。富士フイルム海老名のQB鈴木貴史は、前節に4タッチダウンパスを投げて、攻撃部門の週間MVPに選出された。富士フイルム海老名のオフェンスは、開幕節を除きラン攻撃が不発なだけに、パス獲得ヤードリーグトップの司令塔の肩に大きな期待が寄せられる。

【ボールキャリアーを追うアズワンブラックイーグルスDB大橋陸(右)  ©X LEAGUE】

対するアズワンは、勝ち負けを繰り返しなかなか波に乗れていない。今季初の連勝を飾って、入替戦争いに踏みとどまりたいところだ。パスオフェンスに定評ある富士フイルムに対しては、敗れはしたもののパス攻撃をわずか51ヤードに封じた第3節のパイレーツ戦のようなディフェンスで競り合いたい。注目は、第4節に3タックル、1.5サック、1インターセプトをマークして守備部門週間MVPに輝いたディフェンスライン(DL)中村大輝だ。

【中央突破するPentaOceanパイレーツ新人RB森川竜偉(中央)  ©X LEAGUE】

目下3連勝中と後半に向けて勢いがついてきたパイレーツは、今季未勝利の三菱商事Club TRIAXと対戦。オフェンスは2節連続でエースQB西澤凌介が不在だが、新人RB森川竜偉が台頭してきており、草野公平と柴田健人のRBデュオに肩を並べる勢いだ。名古屋サイクロンズと品川CCブルザイズの一戦も見逃せない。接戦が予想され、両チームの熱い戦いが期待される。