ニュース

オービック大野HC、4連勝飾るも「不完全燃焼の試合」と渋面

2023年10月26日(木) 19:22

【オービックシーガルズ大野洋HC(左・9月24日撮影)  ©X LEAGUE】

いつもは笑顔で陽気にインタビューを受けるオービックシーガルズの大野洋ヘッドコーチ(HC)だが、第4節の東京ガスクリエイターズ戦後は開幕4連勝を飾ったにも関わらず不満のようだった。

スコアだけを見れば24対0と完勝のように思えるが、オービックは前半終了間際にフィールドゴール失敗。流れを変えようとハーフタイムにも指示を出したがその甲斐むなしく、後半もフィールドゴール1本のみでタッチダウンなしに終わった。

【東京ガス戦の最初のオフェンスはインターセプトで終わる  ©X LEAGUE】

試合後の大野HCは「細々としたようなミスが散見されるような試合だったと思います。個人的にはすごく不完全燃焼たっぷりの試合でした」とコメント。後半にオフェンスのタッチダウンがゼロに終わった理由は「自らのメンタルエラー」と自滅だったと説明した。インタビュー中の指揮官の表情は、曇りっぱなしだった。

【東京ガス戦で2つのTDパスレセプションをマークしたRB李卓  ©X LEAGUE】

最終節となる次節は、開幕4連勝同士のパナソニックインパルスが相手。大野HCは、昨季のライスボウルトーナメント準決勝で敗れたチームについて、「とにかくタフでフィジカルなチーム。オフェンスもディフェンスも夏頃からパナソニックを意識しながら準備してきた。まずは我々も、まっすぐ向き合って勝負していきたい」と力強く意気込みを語った。

決戦まで残された時間はあとわずか。それでも大野HCは、「次に向けて必ず改善して挑みたい」と東京ガス戦で浮き彫りになった課題克服に自信を見せていた。