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【X1 Super週間MVP】オービックRB李卓選手がランとパスキャッチの活躍でオフェンス部門初受賞 Play of the Weekは川崎ダービーでのあのTDプレー

2023年10月27日(金) 18:00

X1 Superは第4節を終了し、Division Aではパナソニック インパルスとオービックシーガルズ、Division Bでは富士通フロンティアーズとIBM BIG BLUEが全勝をキープし同率で暫定首位。最終第5節の直接対決でそれぞれのディビジョンの1位を決します。この4チームにアサヒビールシルバースターを加えた計5チームがライスボウルトーナメント(RBT)出場を決めています。残るRBTの出場枠は3つ。果たしてどのチームが日本選手権ライスボウルの出場権をかけたプレーオフに進出するのか、注目です。

Xリーグの解説員が投票で選出する第4節の週間MVPは、オービックのランニングバック(RB)李卓選手がランとパスの両面での活躍でオフェンス週間MVP初受賞です。昨年まで2年間CFLでプレーしていた李選手は今季はオービックの主将として開幕戦から活躍。初選出はランとパスの総合的な活躍が評価されました。ディフェンス部門はエレコム神戸ファイニーズの大型ディフェンスバック(DB)ブランドン・マッキンニー選手が選ばれました。そのほか、スペシャルチーム部門ではキックオフリターンでビッグリターンを見せたIBMのローガン・スチュワート選手、Play of the Weekはアサヒビールが富士通戦で見せたスペシャルプレーが多くの票を集めました。

<Offensive Player of the Week>
RB李卓(オービックシーガルズ)
李選手は第4節の東京ガスクリエイターズ戦で、ランでは9キャリーで67ヤード、パスキャッチでは8回のレセプションで59ヤード、2つのタッチダウンキャッチを記録しました。今季はパスキャッチでの貢献も大きく、第4節終了現在で14パスキャッチ、132ヤード、3タッチダウンの成績です。かつて李選手はあるインタビューでNFLのクリスチャン・マキャフリー(現サンフランシスコ49ers)が好きだと語っていましたが、ランでもパスでも活躍する姿はまさにマキャフリーの得意とするプレースタイル。オービックと対戦するディフェンスにはいよいよ脅威な存在です。


<Defensive Player of the Week>
DBブランドン・マッキンニー(エレコム神戸ファイニーズ)
マッキンニー選手は、今季のエレコム神戸の初勝利となった第4節のotonari福岡SUNS戦で、チームトップの7.5サック、1インターセプトを記録しました。DBというポジションでこれだけのタックル数を計上するのは守備範囲が広い証拠です。パスを警戒して後方で守るだけでなく、スクリメージライン際まで上がってきてランプレーにも絡まないとこれだけのタックルは生み出せません。マッキンニー選手のプレースタイルに合った数字と言えるでしょう。インターセプトが生まれたのは第2クオーター終盤でした。この時点でエレコム神戸のリードは14点。otonari福岡に自陣20ヤードまで攻められた場面でのピックオフでした。ここでタッチダウンを許せば接戦のもつれていた可能性もあっただけに、価値のあるタッチダウンセービング(タッチダウンを防ぐ)インターセプトとなりました。



<Special Teams Player of the Week>

KRローガン・スチュワート(IBM BIG BLUE)
第4節の胎内ディアーズ戦でスチュワート選手が行ったキックオフリターンはこの1本だけ。しかし、これがXリーグの解説員をうならせるビッグプレーとなりました。胎内が先制タッチダウンをあげた直後のキックオフで、スチュワート選手は自陣2ヤード付近でボールをキャッチ。そのまま右に展開し、タックラーをひとり外してブロッカーの後ろを前進して56ヤードのリターンとしました。IBMはこのチャンスを生かして同点のタッチダウンに結び付けます。いわば、先制された後の反撃ののろしとなったキックオフリターンでした。

<Play of the Week>
アサヒビールシルバースターのスペシャルプレーでの19ヤードッチダウンパス
結果的には点差の開いた敗戦となりましたが、アサヒビールは第4節の富士通戦で、前半を10‐10の同点で折り返す大健闘を見せました。第1クオーターに富士通が10‐0とリードしたものの、アサヒビールは守備陣の奮闘もあって第2クオーターに反撃を開始します。その極めつけがこのプレーでした。10点差を追う第2クオーター終盤、アサヒビールは敵陣19ヤードでフォースダウン2ヤードの場面を迎えます。ここでの選択はギャンブル(プレー)。右にレシーバー3人、左に2人というノーバックの隊形からクオーターバック(QB)ジミー・ロックレイ選手が、右からQBの後方を回って左サイドに走ってきたワイドレシーバー(WR)小林一輝選手にラテラルパスを投げます。小林選手はそのまま左に展開して、左腕から縦にパス。ディフェンダーを振り切ってエンドゾーンに走りこんでいたWR林雄太選手がキャッチをするというスペシャルプレーでタッチダウンを奪いました。「川崎ダービー」と銘打たれた試合を彩るビッグプレーでした。

関連リンク

<ゲームリポート>
オービックが開幕4連勝 東京ガスをシャットアウト
原点回帰のエレコム神戸ファイニーズが今季初勝利 otonari福岡は順位決定戦出場が決定
IBMが逆転勝ちで無傷の4連勝 敗れたディアーズはRBT進出が崖っぷち
“川崎ダービー”は富士通に軍配 アサヒビールを後半突き放して開幕から無傷の4連勝

<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
オービックシーガルズ対東京ガスクリエイターズ
エレコム神戸ファイニーズ対otonari福岡SUNS
IBM BIG BLUE対胎内ディアーズ
富士通フロンティアーズ対アサヒビールシルバースター

<ハイライト>
オービックシーガルズ対東京ガスクリエイターズ
エレコム神戸ファイニーズ対otonari福岡SUNS
IBM BIG BLUE対胎内ディアーズ
富士通フロンティアーズ対アサヒビールシルバースター