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【X1 Super】“川崎ダービー”は富士通に軍配 アサヒビールを後半突き放して開幕から無傷の4連勝

2023年10月22日(日) 19:02

【RBトラショーン・ニクソン(中央)にハンドオフする富士通フロンティアーズQB高木翼(左)  ©X LEAGUE】

X1 Super第4節の富士通フロンティアーズ対アサヒビールシルバースターが22日に富士通スタジアム川崎で行われた。“川崎ダービー”と銘打たれた一戦は、両チームが気合の入った攻防戦を展開する中、後半に相手のミスに乗じて得点を積み重ねた富士通が37対10で勝利して開幕からの連勝を4に伸ばした。

東海道川崎宿起立400年PRイベント「川崎区民DAY」の一環として行われた川崎市を拠点にするチーム同士のダービーマッチ。そのメモリアルな試合で先制したのは富士通だった。レシーブスタートの富士通は、オープニングドライブでランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンに連続でキャリーさせた後、クオーターバック(QB)高木翼がラッシュをかわしながらフリーのワイドレシーバー(WR)柴田源太にパス成功。キャッチした柴田は、ディフェンスの追撃をかわし悠々とエンドゾーンまでボールを運んだ。

【アサヒビールシルバースターQBジミー・ロックレイ  ©X LEAGUE】

その後フィールドゴールで3点を許し10点を追う立場となったアサヒビールだが、スペシャルプレーで反撃する。富士通陣内19ヤードまで攻めながら第4ダウン2ヤードに追い詰められたが、執念のギャンブルを敢行。ここで、QBジミー・ロックレイが後方に位置するWR小林一輝へパス。パスを受けた小林は左腕からノーマークのWR林雄太へ見事なタッチダウンパスを通した。

さらにアサヒビールは、次の富士通のシリーズでRBニクソンがファンブルしたボールをリカバーして攻撃権を奪取。エンドゾーンまでは届かなかった、キッカー(K)梅垣光理がきっちりと43ヤードフィールドゴールを沈めて同点で前半を折り返した。

【 インターセプトリターンをするアサヒビールDBポンセ・デ・レオン(右) ©X LEAGUE】

後半ディフェンススタートの富士通は、QBロックレイのパスをジョー・マシスがチップして宙に浮いたボールを高岡拓稔がインターセプト。反則で15ヤード下げられるも敵陣27ヤード地点からの好機を得たチームは、RBニクソンのタッチダウンランにつなげて勝ち越しに成功した。

これでモメンタムをつかんだ富士通は、満員に膨れ上がった富士通サイド観客席からの大声援も味方につけ、守備陣がQBロックレイのパスを再びインターセプト。ディフェンス陣の奮闘に呼応したオフェンス陣が、この好機をRBニクソンの1ヤードタッチダウンランに結びつけ、後半開始5分も経たないうちにリードを14点に広げた。

【キックオフをする富士通K納所幸司(左)  ©X LEAGUE】

さらに富士通は、QB高木のインターセプトで攻撃権を失うが、すかさずDBアルリワン・アディヤミがお返しと言わんばかりのインターセプトに成功。このチャンスをフィールドゴールにつなげると、さらにタッチダウンとフィールドゴールで得点を重ねてアサヒビールに引導を渡した。