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【X1 Super】パナソニック インパルスが無敗をキープ 第2Qに猛攻のアサヒ飲料チャレンジャーズを退ける

2023年10月22日(日) 18:46

【今季リーグ戦初登場のパナソニック インパルスRBミッチェルビクタージャモー  ©X LEAGUE】

X1 Super秋季リーグ戦第4節第2日目は22日、大阪府吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで開幕3連勝中でライスボウルトーナメント(RBT)出場を決めているパナソニック インパルスと、この試合で勝ち点を獲得すればRBT出場が決定するアサヒ飲料チャレンジャーズが対戦した。

試合はパナソニックが3連続得点で先制して17-0とリードを広げた。アサヒ飲料は第2クオーターに1タッチダウンと2本のフィールドゴールを決めて前半を1ポゼッション差の13‐20で終了させたものの後半は地力にまさるパナソニックが得点を重ねて40‐13で勝利。4戦全勝をキープした。一方のアサヒ飲料は2勝2敗となった。

第1クオーター、アサヒ飲料のファーストシリーズの攻撃を押さえ込んだパナソニックはランニングバック(RB)立川玄明のパワフルなランとワイドレシーバー(WR)木戸崇斗への2連続パス成功でファーストダウンを更新。さらに今リーグ戦初登場のRBミッチェルビクタージャモーが切れ味鋭い走りで26ヤードランと畳みかけ、5分14秒にキッカー(K)佐伯眞太郎が46ヤードのフィールドゴールを蹴り込み3点を先制した。

【力強いランを見せるパナソニックRB立川玄明(中央)  ©X LEAGUE】

さらに8分48秒には、左オフタックルをスルスルっと抜け出したRB藤本拓弥が19ヤードを走りタッチダウン。9分6秒にディフェンスバック(DB)ワイズマンモーゼス海人が、アサヒ飲料クオーターバック(QB)ギャレット・サフロンのパスをインターセプト。このチャンスを生かして第1クオーター残り時間1分35秒にエースRB立川がQB荒木優也からのハンドオフを受けて左オフタックルを突いて19ヤードを走り切りタッチダウン。17-0と大きくリードした。

【アサヒ飲料QBギャレット・サフロン(左)  ©X LEAGUE】

しかし、アサヒ飲料は第2クオーターに入って猛反撃を開始する。4分13秒にK西岡慎太郎が40ヤードのフィールドゴールを決めて反撃の狼煙をあげると、パナソニックにフィールドゴールによる追加点を許したものの、DBと競り合ったWR藤俊輔が抜け出てQBサフロンからの62ヤードタッチダウンパスをキャッチ。前半残り時間1分32秒にDB小池元基がQB荒木のパスをインターセプトして得た攻撃で、QBサフロンのスクランブルランなどでパナソニック陣16ヤードまで進入。タッチダウンこそ奪えなかったが、前半残り時間1秒にK西岡が31ヤードフィールドゴールを成功させて13-20でハーフタイムを迎えた。

【 アサヒ飲料QBサフロンをタックルするパナソニックDL 加藤聖貴(右) ©X LEAGUE】

後半、攻撃のファーストシリーズでパナソニックは「ハーフタイムで選手に指示したとおり(キックリターンから始まるから)点を取る」(荒木延祥監督)プレーが成功する。RBミッチェル、QB荒木のランプレーで敵陣に入り、後半開始1分58秒、4プレー目でQB荒木からWR木戸への42ヤードタッチダウンパスがヒットして27-13。

追うアサヒ飲料は6分17秒に50ヤードのフィールドゴールを狙うも失敗に終わる。

逆にパナソニックはランプレーを中心にオフェンスを展開して、8分58秒にRB立川が11ヤードを走って、この試合2本目のタッチダウンを奪う。さらに第3クオーター残り時間4秒と最終クオーター残り時間54秒に、K佐伯(眞)がフィールドゴールを決めて40-13でパナソニックが勝利を収めた。

パナソニックの荒木監督は「想定していたとおりアサヒ飲料はアグレッシブなディフェンスだった。しっかり準備してきた成果が出た試合。前半終了時点で1ポゼッション差にされたのは反省点。相手の強みであるブギー・ナイト、阿部拓朗らのレシーバー陣へのパスケアが課題だった。特にアンダーゾーンへのクイックなプレーは嫌だった。守備ラインがしっかり戦術どおりプレーしてくれていた」と、一戦一戦チーム力が向上してきている手応えを感じているようだった。