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【X1 Super第5節】富士通がIBMとの全勝対決制してDivision B1位確定

2023年11月05日(日) 14:41

【富士通フロンティアーズRBトラショーン・ニクソン(右)  ©X LEAGUE】

X1 Superの第5節、富士通フロンティアーズとIBM BIG BLUEの一戦が5日、横浜スタジアムで行われた。Division Bの全勝対決となった戦いは、序盤から猛攻を仕掛けた富士通が43対7で勝利。全勝でレギュラーシーズンを終えた富士通はDivision B1位を確定させ、ライスボウルトーナメント(RBT)1回戦(クオーターファイナル)でDivision A4位の東京ガスクリエイターズと対戦する。一方、今季初黒星を喫したIBMはDivision B2位となり、RBT1回戦でDivision A3位のノジマ相模原ライズと顔を合わせる。

【90ヤードのファンブルリターンTDを記録した富士通LB海﨑悠  ©X LEAGUE】

開幕から無傷の4連勝同士の一戦は、富士通が立ち上がりから攻勢に打って出た。前半レシーブスタートの富士通は、ランニングバック(RB)トラショーン・ニクソン、三宅昂輝のランを中心に攻撃を展開。すると、この日の先発を任されたクオーターバック(QB)野沢研が、ゴール前15ヤードでワイドレシーバー(WR)サマジー・グラントへパス。グラントはターンボール気味のパスを見事にキャッチして、そのままエンドゾーン内へボールを運んだ。これで富士通は、5試合連続でファーストシリーズを得点に結びつけている。

トライ後の2点コンバージョンも成功させて8点を先制した富士通は、続くIBMの攻撃をパントに封じると、リターナーのグラントが果敢に飛び込んで来たタックラーをひらりとかわすと、敵陣9ヤードまで戻す56ヤードのナイスリターン。この好機に、QB野沢がWR松井理己へのタッチダウンパスにつなげ、富士通は試合開始から5分程度で15点のアドバンテージを得た。

【IBM BIG BLUE QBビクター・ビラモンテス  ©X LEAGUE】

攻撃が好調の富士通は、その勢いがディフェンスにも波及する。富士通は、相手QBが投じたパスをチップし、力なく宙に浮いたボールを新人のラインバッカー(LB)山田敦也がインターセプト。敵陣40ヤードで攻撃権を奪取した富士通は、QB野沢からWR松井への29ヤードパスで敵陣深くまで攻め入ると、仕上げはQB野沢からスクリーンパスを受けたRBニクソンが左サイドを駆け上がり、楽々とエンドゾーン内に飛び込んだ。

第2クオーターに入っても富士通は攻撃の手を緩めず、RB三宅のタッチダウンラン、LB海崎悠の90ヤードファンブルリターンタッチダウンでスコアボードに得点を刻み続け、36点リードで前半を折り返した。

【終盤に1TDパスを決めたIBM QB政本悠紀 (中央)  ©X LEAGUE】

後半になるとお互いに攻め手を欠き、第3クオーターは両軍無得点。最終クオーターに入ってもなかなかスコアボードは動かなかったが、富士通はRB香川将成がゴール前1ヤードからエンドゾーン内にダイブしてダメ押しのタッチダウンを挙げた。

敗れたIBMは、守備陣が3つのインターセプトを決めるも、攻撃陣が得点につなげられず。終了間際にQB政本悠紀からルーキーWR糸川幹人へタッチダウンパスがヒットするも遅きに失した。