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【X1 Super】エレコム神戸ファイニーズがアサヒビールとの接戦を制してRBT出場へ

2023年11月04日(土) 21:54

【1TDパスキャッチのエレコム神戸ファイニーズRB白神有貴  ©X LEAGUE】

X1 Super第5節、エレコム神戸ファイニーズ対アサヒビールシルバースターの一戦は4日、大阪府吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで行われ、エレコム神戸がアサヒビールに13‐7で勝利した。この結果、成績を2勝2敗1分けとし、勝ち点を7まで伸ばしたエレコム神戸がDivision B 3位に浮上。一方のアサヒビールは勝ち点6のままで同4位に順位を下げたが、両チームともライスボウルトーナメント(RBT)出場権を確保した(アサヒビールは第4節終了時点でRBT出場が決定)。

RBT初戦となるクオーターファイナルではエレコム神戸はDivision A2位のオービックシーガルズと、アサヒビールは同1位のパナソニック インパルスと対戦する。

【アサヒビールシルバースター先発QBジミー・ロックレイ(左)  ©X LEAGUE】

試合はアサヒビールの攻撃から始まった。クオーターバック(QB)ジミー・ロックレイの短いパスとランを織りまぜて小刻みに前進する。しかし、ファーストダウンを3回更新した後、QBロックレイがディフェンスのプレッシャーを受けながら投じたパスをエレコム神戸のディフェンスバック(DB)村井翔哉がインターセプト。攻撃権はエレコムに移った。

【パスターゲットを探すエレコム神戸QBデイビッド・ピンデル(左)  ©X LEAGUE】

エレコム神戸はQBデイビッド・ピンデルからのパスを中心に攻撃する。フリーフリッカーから右サイドを走ったワイドレシーバー(WR)セオ・ハワードへ48ヤードのロングパスが成功し、一気にゴール前4ヤードまで前進。ここからホールディングの反則で後退したが、キッカー(K)谷川堅斗がフィールドゴールを成功させて3‐0と先制した。

第2クオーター最初の攻撃シリーズでエレコム神戸は、QBピンデルが複数のWRに多彩なパスを投げ分け、ハワード、三木達也、小田康平らが次々にキャッチ。最後はランニングバック(RB)白神有貴へのタッチダウンパスが決まってリードを10‐0と広げた。

【ボールキャリーするアサヒビールRB岩田和樹(中央)  ©X LEAGUE】

続くアサヒビールのオフェンスでは、最初のプレーでQBロックレイがQBサックを受けた際に負傷して退場となってしまう。そのままパントに追いこまれるが、ここでアサヒビールにインターフェアの反則があり、エレコム神戸にアサヒビール陣内32ヤードからのオフェンスを許すことになる。

エレコム神戸はQBに入佐一輝を投入したが、今度は自分たちでホールディングの反則を犯すなど絶好のフィールドポジションにもかかわらずボールを進めることができず、K谷川の47ヤードフィールドゴールで3点を加えるにとどまった。

第3クオーターはお互いのディフェンスが踏ん張り、なかなか得点機がなかったが、残り5分でアサヒビールが反撃。ロックレイの負傷退場を受けて2番手QBに起用された安藤和馬は思いきったロングパスをはさみながらランでも着実に前進し、WR林雄太へタッチダウンパスを決めて13‐7と追い上げた。

【6パスキャッチを記録したエレコム神戸WRセオ・ハワード(左)  ©X LEAGUE】

第4クオーターは、エレコム神戸のフィールドゴールトライがアサヒビールにブロックされたり、アサヒビールのフォースダウンがギャンブル失敗になったりと、両チームとも得点をとれずにタイムアップ。エレコム神戸が接戦をものにした。

エレコム神戸の時本昌樹ヘッドコーチは「凡事徹底をやっていこう、それを積み重ねていこう、そこから勝機を見つけていこう、とチームを引き締め直してきた。上を目指していくためには、やってはいけないミスはしない。取る所ではしっかり点を取る。気迫めいたプレーで圧倒する。それを目指していきたい」と話した。RBT初戦となる次のオービック戦については「試合前から勘定しても仕方ないので、勝つための何かをなるべく多く見つけて、それを積み上げて、試合に向けて2週間準備していきたい」と先を見すえて引き締まった表情で話を終えた。