【X1 Area第6節の見どころ】1敗で4チームがひしめく混戦の入替戦出場争い、激戦必至の富士フイルムとパイレーツの1敗対決
2023年11月10日(金) 12:00
X1 Areaは11日から第6節に突入。11日に3試合、19日に1試合が行われる。レギュラーシーズンは、2節を残して1敗で4チームが並走。X1 Superとの入替戦出場争いがいよいよ佳境を迎えてきた。
第6節の注目は、富士フイルム海老名ミネルヴァAFCとPentaOceanパイレーツによる1敗同士の直接対決だ。最終節で富士フイルムが警視庁イーグルスと、パイレーツもオール三菱ライオンズとの対戦を控えているだけに、いずれも負けられない一戦となる。
富士フイルムは、ここまで1試合平均15.2点と春からの課題だったオフェンスに苦しんでいる。クオーターバック(QB)鈴木貴史がパス獲得ヤードでリーグ1位とパス攻撃をけん引するも、ラン攻撃で思うようにゲインできていない。鈴木のパスを活かすためにも、ランニングバック(RB)山田大葵の奮起が求められる。
対するパイレーツも1試合平均13.4点とオフェンスで苦戦を強いられている。そのオフェンスの弱さをカバーしているのが1試合平均9失点のディフェンス力だ。その堅守のディフェンスで目立つのが、リーグトップの5サックをマークしているディフェンスライン(DL)宮崎陸。第3節には脅威の4サックを記録して守備部門の週間MVPを受賞したパスラッシャーは、得意のクイックネスを武器に富士フイルムのパスオフェンスを封じたい。得点力に難があるパイレーツとしては、守備とスペシャルチームからリズムを作りモメンタムを引き寄せたいところだ。
前節で警視庁に敗れて今季初黒星を喫したオール三菱は、いまだ勝ち星に恵まれない三菱商事Club TRIAXと対戦する。是が非でも連敗を阻止したいオール三菱は、頼みのQBジョン・ギブスJr.が警視庁戦で2インターセプトを喫するなどオフェンスが不調。ファンブルロストも2つとミスが相次ぎ失点につながっただけに、今後の戦いも見据えて不用意なミスをなくしたい。ギブスJr.の調子が落ちた時には、中野哲也と中野直樹のRBコンビに期待がかかる。守備では、リーグトップに並ぶ3インターセプトの荒尾涼汰と松田一将のビッグプレーに注目だ。
対するTRIAXは、前節のパイレーツ戦では待望の白星まであと一歩だった。第2節でも富士フイルム相手に1点差を演じるなど成績ほど悪くはない。破壊力ある攻撃が持ち味のオール三菱に対しては、守備陣の頑張りがマスト。無用な失点を防いで攻撃陣につなげ、RB伊藤隆貴を中心としたランゲームを軸にロースコアへ持ち込めるかが勝負のカギを握る。
第6節で唯一19日に試合を行う警視庁は、名古屋サイクロンズと対戦する。1敗をキープして最終節の富士フイルム戦に挑みたい警視庁としては負けられない一戦だが、サイクロンズも前節で今季2勝目を挙げて勢いに乗るだけに侮れない相手だ。アズワンブラックイーグルスは、今季未勝利の品川CCブルザイズ戦と対戦する。