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【X1 Super-X1 Area入替戦】富士フイルムが悲願のX1 Super初昇格! 電通に1年越しのリベンジ果たす

2023年12月09日(土) 17:41

【第2Qに逆転のTDパスを成功させた富士フイルム海老名Minerva AFC QB鈴木貴史  ©X LEAGUE】

2023年のX1 SuperとX1 Areaの入替戦は9日、X1 Super Division A6位の電通キャタピラーズとX1 Area2位だった富士フイルム海老名Minerva AFCが富士通スタジアム川崎で対戦した。昨年のX1 Area開幕節の再戦となった一戦は、富士フイルム海老名が17対10で勝利してX1 Super初昇格を決めた。一方、敗れた電通は、わずか1シーズンでX1 Areaに降格となった。

【エンドゾーン前でパスキャッチする富士フイルム海老名TE森章光(左)  ©X LEAGUE】

立ち上がりにいきなりフィールドゴールで先制を許した富士フイルム海老名だが、第2クオーターに逆転する。自陣39ヤードからスタートしたドライブで、クオーターバック(QB)鈴木貴史からワイドレシーバー(WR)桑原司へ45ヤードのロングパスがヒット。パス失敗を1回挟んだ後のこのシリーズ3プレー目に、QB鈴木がWRバンデューゼン隆治マイケルへ16ヤードタッチダウンパスを通して試合をひっくり返した。

さらに前半終了間際にフィールドゴールで加点した富士フイルム海老名は、7点リードで前半を折り返した。

【先制のFGを蹴る電通キャタピラーズK山本小次郎(右)  ©X LEAGUE】

第3クオーターはお互い無得点に終わるが、最終クオーターに電通が試合を振り出しに戻す。電通は、新人のディフェンスバック(DB)森翔平がインターセプトして敵陣19ヤードで攻撃権を奪取。すると、この絶好機にQBアーロン・エリスなどのパスで着実にボールを進め、最後はランニングバック(RB)遠藤集が4ヤードタッチダウンランを決めた。

そして、迎えた試合時間残り5分35秒からの富士フイルム海老名の攻撃シリーズ。自陣29ヤードからオフェンスを開始した富士フイルム海老名は、QB鈴木がWRバンデューゼン、WR小山昭瑛へ冷静にロングパスを次々と決めて、適時奥深くまで攻め入る。ゴール前3ヤードから連続ランでエンドゾーンを狙うも電通ディフェンスに跳ね返される。それでも地上戦での力勝負を挑むと、ラストはRB山田大葵が押し込み勝ち越しに成功した。

【第4QにQBサックを決めた富士フイルム海老名LB安東竜志(背番号45)  ©X LEAGUE】

残り時間は2分17秒。電通が追いつくのに十分な時間が残されていたが、富士フイルム海老名はディフェンス陣が奮起する。QBエリスの32ヤードパスなどで自陣29ヤードまで攻め込まれるも、新人ラインバッカー(LB)安東竜志が強烈なサックをエリスにお見舞いして10ヤードロスさせる。そして、最後は相手のフォースダウンギャンブルをきっちりと食い止めて、粘る電通に引導を渡した。

昨年のX1 Area開幕戦では電通に3点差で敗れた富士フイルム海老名は、1年越しのリベンジを果たし、ついに大願成就した。