【X1 Super-X1 Area入替戦】オール三菱が1年でX1 Superに返り咲き! ディアーズとの撃ち合い制す
2023年12月09日(土) 17:49
2023年のX1 SuperとX1 Areaの入替戦の第2試合は9日、X1 Super Division B6位の胎内ディアーズとX1 Area1位のオール三菱ライオンズが富士通スタジアム川崎で激突。序盤から点の取り合いとなった一戦は、クオーターバック(QB)ジョン・ギブスJr.が3タッチダウンパスを奪うなど攻撃陣が機能したオール三菱が31対17で勝利した。勝ったオール三菱は、X1 Super昇格が確定した。
先制したのは、X1 Super復帰を目指すオール三菱だった。前半レシーブスタートのオール三菱は、ファーストドライブをギブスJr.からワイドレシーバー兼タイトエンド(WR/TE)長岡大和へ16ヤードのタッチダウンパスへつなげ、幸先良く先取点を奪った。
その後、QBギブスJr.のインターセプトから同点に追いつかれたオール三菱だったが、第2クオーター序盤にはQBギブスJr.が長短のパスや自らのランなどを織り交ぜて着実にボールを進める。最後はランニングバック(RB)中野直樹がゴール前1ヤードからエンドゾーン内にボールを運び、6分近くかけた88ヤードのロングドライブを完遂させた。
X1 Super残留に向けて負けられないディアーズも、QB加藤翔平からTE樋之本彬への5ヤードタッチダウンパスで試合を振り出しに戻す。さらに、キッカー(K)青木大介のフィールドゴールで勝ち越す意地を見せる。
追う立場になったオール三菱は、この日はQBギブスJr.のパスが面白いように決まる。前半終了間際にはWR土屋俊貴へ逆転の12ヤードタッチダウンパスが通り、4点リードで後半へ突入した。
第3クオーターに入っても、オール三菱はQBギブスJr.の勢いが止まらない。チーム加入2年目の司令塔は、後半最初の攻撃シリーズで、副将のWR小原嶺への25ヤードパスと自らの10ヤードランで敵陣まで進入。すると、富士フイルム陣40ヤードからこの日自身3つ目となるタッチダウンパスをWR奥瀬寛太へヒットした。
リードを保ったまま最終クオーターに突入したオール三菱は、フィールドゴールで加点しリードを14点に広げる。その後はスコアボードに得点を刻めないまでも、松田一将と木野康平のインターセプトでディアーズの追撃を振り払い、わずか1年でX1 Superへ返り咲くことに成功した。
一方の敗れたディアーズは、RB川村龍ノ介が119ヤードを走るなど地上戦が機能するも、空中戦ではQB加藤翔平が3つのインターセプトを献上する低空飛行。X1 Super昇格から2年で、X1 Areaへ降格することになった。