【Dream Japan Bowl 2024】全日本選抜が歴史的勝利! アイビーリーグ選抜を10対5で下す
2024年01月21日(日) 18:51
全日本選抜とアイビーリーグ選抜が戦うDream Japan Bowl 2024が1月21日に国立競技場で実施された。ロースコアゲームとなった一戦は、第1クオーターに10点を挙げた全日本選抜が終始リードを保ち、10対5で勝利した。日本の代表チームもしくは選抜チームがアメリカを破ったのは、公式のチーム同士の対戦では史上初。
全日本選抜が4点差で惜敗した昨年に続き2度目の開催となった本大会。先制したのは、昨年に続き全日本選抜だった。前半レシーブスタートの全日本選抜は、オープニングドライブでクオーターバック(QB)政本悠紀(IBM BIG BLUE)からワイドレシーバー(WR)宜本潤平(ノジマ相模原ライズ)へのリズミカルなショートパスやランニングバック(RB)サマジー・グラント(富士通フロンティアーズ)のパワフルなランなどで次々とファーストダウンを更新。すると、RBグラントが敵陣29ヤードからのプレーでは中央をするすると抜けて、そのままエンドゾーンまでボールを運ぶタッチダウンラン。トライのキックも成功させて、全日本選抜が幸先良く先制した。
その後はパントの応酬で得点が動かなかったが、全日本選抜は第1クオーター終了間際にキッカー(K)納所幸司(富士通)が51ヤードの距離をものともせず、フィールドゴールをきっちりと沈めて加点した。第2クオーターはお互いの守備が奮闘し、得点が入ったのはアイビーリーグ選抜によるフィールドゴールのみ。全日本選抜は、7点リードで前半を折り返した。
歴史的勝利を目指す日本は、後半に入っても気合の入ったディフェンスを披露。第3クオーター終盤には、アイビーリーグ選抜がゴール前1ヤードで敢行したフォースダウンギャンブルのランを見事にストップしてゴールラインを割らせなかった。
しかし、ゴールラインを背にして攻撃権を得た全日本選抜は、ボールをキャリーしたRB西村七斗(オービックシーガルズ)がエンドゾーン内でタックルされ痛恨のセーフティを犯してしまった。それでも、5点差に迫られた全日本選抜は、素早い出足のディフェンスで追加点を許さない。
勝利の足音が聞こえてきた残り5分を切ってからのドライブは、ラン攻撃を続けて着実に時計を進める全日本選抜。残り1分7秒からのアイビーリーグ選抜の攻撃も最後は林奎佑がインターセプトしてアイビーリーグ選抜に引導を渡した。
この試合の最優秀選手には、ラン17回で110ヤード、1タッチダウンに加え、レシーブでも2回21ヤードを記録した全日本選抜のRBグラントが選ばれた。また、敢闘賞は、パス18回中11回成功で73ヤードを獲得し、ランでも14回49ヤードを稼いだアイビーリーグ選抜のQBニック・ハワード(ダートマス大)が受賞した。
※公式記録はこちらからダウンロードしてください。