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5連覇狙うオービックの大野HC「意識していない」、富士通の山本HCは「厳しい戦いに」

2024年05月27日(月) 19:33

【パールボウルのトロフィーの前でポーズをとる富士通フロンティアーズ山本洋HC(左)とオービックシーガルズ大野洋HC  ©X LEAGUE】

6月16日に富士通スタジアム川崎で行われるパールボウルトーナメント決勝の富士通フロンティアーズ対オービックシーガルズ。春の頂上決戦を前に都内でプレスカンファレンスが行われ、両チームのヘッドコーチが意気込みや注目選手などについて語った。

【「5連覇は意識していない」と語るオービック大野HC(右)  ©X LEAGUE】

富士通とオービックによるパールボウルトーナメント決勝は、2014年以来10年ぶり。2014年のファイナルはパールボウル史に残る熱戦で、2度のタイブレークの末にオービックが制した。その後も両者はしのぎを削り合い、お互いに切磋琢磨してリーグを盛り上げてきた。10年ぶりのパールボウル決勝に駒を進めた富士通の山本洋ヘッドコーチは「オービックとの対戦は毎回接戦で非常に厳しいゲームになる」と、ライバルを警戒する。

対する5連覇を狙うオービックの大野洋ヘッドコーチは「あまり意識していない。勝ちにはいきたいけど、自分たちの現在地点を確認したい」と平常心で挑む構えだ。

【パールボウルトーナメント2試合で3TDパスキャッチを記録したオービックWR成田将吾 ©X LEAGUE】

春シーズンだけあって、富士通もオービックもここまでの2試合で多くの新戦力を試した。決勝での注目選手について、オービックの大野HCは、オフェンスでは2試合連続でタッチダウンレシーブを決め、「急成長している」ワイドレシーバー(WR)成田翔吾と五十子慶、大木綜一郎の2人のオフェンスラインを指名。ディフェンスでは「春からもう一段上のレベルに上がってきている」ラインバッカー(LB)成瀬圭太をキーマンに挙げていた。また、オービックの秘密兵器ともいえるオフェンスラインのデクスター・カーJr.については、「チームに合流したばかり。決勝ではおそらく出場するが、センターかタックルで起用するつもり」と明かした一方で、「と言いながら、ガードかも」と陽動していた。

【メディアの質問に答える富士通の山本HC (左)  ©X LEAGUE】

一方の富士通の山本HCは、2試合連続でスターターを務めている新人クオーターバック(QB)鎌田陽大の名前を挙げ、「まだまだプレーに慣れていないところもあるけど、ポテンシャルがそれなりに高い。チームプレーに慣れてくれば、高木(翼)とそん色ないパフォーマンスが出ると思っている」と期待を寄せる。さらに、ランニングバック(RB)三宅昂輝についても「フィジカルの強化をしてきた」と述べ、スピードに加えてフィジカル面も備わってきた関西学院大出身のランナーを注目選手に挙げていた。

【今春2試合に先発出場している富士通QB鎌田陽大  ©X LEAGUE】

オービックの5連覇か、それとも富士通が14年ぶりの戴冠か。6月16日(日)13時30分に富士通スタジアム川崎で熱戦の火ぶたが切られる。