X1 Super指揮官12名が一堂に集結 秋季リーグ戦プレスカンファレンス
2024年08月24日(土) 12:00
Xリーグは23日、8月31日の2024シーズン開幕に先立って秋季リーグ戦プレスカンファレンスを行った。X1 Super全12チームのヘッドコーチ(HC)と監督が一堂に集結し、今季の意気込みなどを語った。
ライスボウル4連覇を目指す富士通フロンティアーズは、パールボウル決勝ではオービックシーガルズに、神戸ボウルでもパナソニック インパルスに黒星を喫した。春にライバル2チームに苦杯をなめただけに、富士通の山本洋HCは、「差を感じるゲームだったし、課題をもらった。そこをしっかり埋めるために春を通してやってきた」と秋シーズンに向けてリベンジを誓った。注目の選手については、「クオーターバック(QB)の鎌田陽人を積極的に使っていきたい」とエースQB高木翼との併用を明言した。
ライスボウル決勝で富士通に3年連続で敗れているパナソニックは、今年から長年チームを率いた荒木延祥監督に替わり、高山直也HCが指揮を執る(指揮官の役職も監督からHCに変更)。39歳でX1 Superの指揮官の中で最年少の高山HCは、「日本のフットボール業界に夢を与えるチーム作りをしていきたい」と抱負を述べた。注目ポイントは、攻守のラインだという。
春にパールボウル5連覇を達成したオービックの大野洋HCは、「今年こそは春のオービックと言われることのないように戦っていきたい」と、秋シーズンに向けて腕を撫す。注目選手は、オフェンスがQBタイラー・クルカとワイドレシーバー(WR)渡邊ジャマール。2年目を迎える司令塔はコーチとレシーバーの連携が上がってきており、クルカと渡邊によるダイナミックなホットラインに注目だと語る。
昇格組の富士フイルム海老名Minerva AFCは、オフェンスライン(OL)1人、ディフェンスライン(DL)2人の外国籍選手が加入。攻守のラインを補強して、初のX1 Superに挑む。対して、オール三菱ライオンズは、米カレッジの名門USC出身のQBモウ・ハサンとRBサミュエル・オラム・ジョーンズの2人が加入。オフェンスを強化して、2シーズンぶりのX1 Superでどんなフットボールを見せるか期待が集まる。
チーム名を変更したOrientalBio(オリエンタルバイオ)シルバースターとSEKISUIチャレンジャーズは、ともにライスボウルトーナメント(RBT)4強以上を目標に掲げた。さらに、神奈川県に本拠を置く4チームで形成されるCENTRALに所属するOrientalBioの有馬隼人HCは、「神奈川の人たちの注目度やスタジアムの集客など一緒に盛り上げていきたい」と、地区内の他チームとともにフットボールの盛り上げに一役買うつもりだ。昨季にX1 Super初勝利を挙げたPLEIADES(プレアデス)福岡SUNSの吉野至代表は、「攻めて、攻めて、攻めまくるシーズンにしたい。まずは2勝をあげてライスボウルトーナメントに進みたい」と今季の目標を口にした。
ランプレーとショートパスでつなぐオフェンスが主流だったノジマ相模原ライズの城ケ滝一朗HCは、「ロングターゲットのレシーバー2名が入ったことで新しいオフェンスを見せられると思う」。さらに「ディフェンスのシステムを変える」と攻守で新たなライズをアピールした。昨季に創部以来初のRBT出場を果たした東京ガスクリエイターズの藤田紀一監督は、「少しずつであるがチームがレベルアップをしている実感がある。今季は勝つべくして勝つ」とチーム力アップに手ごたえを感じていた。
IBM BIG BLUEは、今年からNFL、CFL、米カレッジなどアメフトの本場でのコーチ経験が豊富なマイク・フェアーが指揮官に就任。フェアー新HCは、「若い選手が多く入り、ベテランもいい選手がいる。シーズンが楽しみ」と来るシーズンを心待ちにしていた。エレコム神戸ファイニーズの時本昌樹HCは、「3年目のQBデビッド・ピンデルを中心に新人のレシーバー陣が入ってきているので、色々なオフェンスを展開して勝負に挑みたい」とオフェンスに自信を見せていた。
今季のX1 Superは、地域性を考慮して12チームをEAST、CENTRAL、WESTの3ディビジョンに分け、6節のレギュラーシーズンを行う。第1~3節はディビジョン内での総当たり戦、第4~6節はディビジョン外対戦とし、リーグ戦終了後に12チームの総合順位を決定する。総合順位上位8チームがライスボウルトーナメントに出場し、決勝は2025年1月3日に東京ドームで行われるアメリカンフットボール日本選手権第78回ライスボウル by GA technologies。
なお、X1 Areaも今季はX1 Superと同じ8月31日に開幕する。