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【X1 Area今季の見どころ】激戦必至! 昇格をかけた熱い戦いが開幕

2024年08月28日(水) 12:00

【電通オフェンスのカギを握る3年目QBアーロン・エリス  ©X LEAGUE】

2024年シーズンのX1 Areaが、X1 Superと同じ8月31日に開幕する。今シーズンは、8チームによる総当たり戦だった昨季から様変わりし、11チームをEAST、CENTRAL、WESTの3ディビジョンに分け、6節のレギュラーシーズンを行う。全節を通じてディビジョン内の対戦となり、各チームは同ディビジョン内のチームと2度ずつ対戦するという新たな戦いが始まる。

EASTは、X1 Superから降格してきた電通キャタピラーズと昨季あと一歩で入れ替え戦出場を逃した警視庁イーグルスが主役となるだろう。電通は、2シーズン前のX1 Areaで無双を誇ったクオーターバック(QB)アーロン・エリスが3年目を迎え、昨季X1 Superでリーグ4位のパス捕球ヤードを記録したワイドレシーバー(WR)ラボン・ジョンソンが残留。X1 Areaに戻った今、このコンビがどのような爆発力を見せるかが注目される。

警視庁イーグルスは、今年こそX1 Super昇格を目指す意気込みだが、昨季までエースQBだった斎藤詩伸ら主力の大半がチームから抜けたことで、どのように新たなチームを作り上げていくかが鍵となる。堅実な守備とラン攻撃を軸に、地区トップを狙う。X1 Areaで2年連続1勝に終わっている品川CCブルザイズと今年から昇格したブルーサンダースは、今季でどこまで戦えるかが注目される。

CENTRALは、胎内ディアーズとPentaOceanパイレーツの熾烈な上位争いが予想される。X1 Superから降格してきたディアーズは、今年から指揮を執る久保崇ヘッドコーチの下、1年でのX1 Super復帰を目指す。注目すべきは、新たに加入したQB西澤凌介とディフェンスライン(DL)宮崎陸の活躍だ。両者は、昨季までパイレーツで攻守の要として活躍していただけに、古巣との対戦が一つの見どころとなるだろう。

【春から存在感を示す活躍をする胎内DL宮崎陸  ©X LEAGUE】

パイレーツは昨季の不振を乗り越え、春のJr.パールボウルトーナメントで準優勝を果たし、チームの士気は高まっている。松岡修平と松田隆佑の両QBがチームを引っ張り、秋シーズンではJr.パールボウルトーナメント決勝で敗れたディアーズへのリベンジを果たすべく燃えている。三菱商事Club TRIAXは、昨季は1勝6敗と苦戦したが、X1 Superに昇格した富士フイルム海老名Miner AFCと互角の勝負を繰り広げただけに、今季はさらなる飛躍が期待される。X2から昇格したBULLSフットボールクラブは、まずは1勝を目標に挑む。

WESTは、1チームの退会により、アズワンブラックイーグルス、名古屋サイクロンズ、TRIAXIS J-STARSの3チームで構成される。アズワンと名古屋は昨季共に3勝4敗の戦績を残しており、実力が拮抗している。この2チームに対し、X2から昇格してきたTRIAXISは、春のグリーンボウルチャレンジで両チームを撃破しており、秋も波乱を巻き起こす可能性がある。どのチームも気が抜けない、激戦が予想されるディビジョンだ。

【X1 Area昇格後すぐにグリーンボウルチャレンジで優勝したJ-STARS  ©X LEAGUE】

今季のX1 Areaは、6節を終了した時点で勝ち点に応じてディビジョン内の順位が決まる。各ディビジョン1位チームは、X1 Superの同ディビジョン4位チームの入替戦に出場する。また、ディビジョン4位チームは、X2の同ディビジョン1位チームとの入替戦に出場する。X1 Superとの入替戦の切符を手にするのはどのチームか、約4か月にわたる熱戦が幕を開ける。

注:2024年度はX1 Area WESTとX2 WESTの入替戦は行われない。