【X1 Area第1節見どころ】新旧勢力が激突する注目の開幕戦

⊗【X1 Area昇格で注目されるTRIAXIS J-STARSのQB前田佳孝　 ©X LEAGUE】

X1 Areaは31日に開幕し、2週にわたって計5試合が行われる。今シーズンは11チームが3ディビジョンに分かれ、各チームは11月末の第6節まで、同ディビジョン内のチームと2度ずつ対戦する。各チームとも、シーズンの勢いをつけるために大事な初戦を勝利で飾りたいところだ。

開幕節で最も注目すべきカードは、9月7日に王子スタジアムで行われるWESTディビジョンのアズワンブラックイーグルス対TRIAXIS J-STARSの一戦だ。昨シーズン、アズワンはX1 Areaで3勝4敗を記録。警視庁イーグルスには勝利し、PentaOceanパイレーツには1点差で惜敗するなど、上位争いを繰り広げたチームとの接戦を展開した。その実力が今季の開幕戦でどう発揮されるかが鍵となる。

対するJ-STARSは、X2から昇格し、7年ぶりにX1の舞台に戻ってきた。春のグリーンボウルチャレンジでは、1回戦でアズワンを撃破し、決勝では名古屋サイクロンズを完封。初出場で初優勝という快挙を成し遂げた。フィジカル強化に成功し、X1のチームとも互角に戦えるようになった彼らが、今季どのような戦いを見せるか注目される。

【BULLSフットボールクラブは3年ぶりのX1 Area復帰　 ©X LEAGUE】

その他の試合では、X1 Superから降格し、3シーズンぶりにX1 Areaで戦う胎内ディアーズが、BULLSフットボールクラブと対戦する。新ヘッドコーチの下で、ディアーズはX1 Super復帰を目指してスタートを切る。ここでは、格の違いを見せつけたいところだ。

同じくX1 Super復帰を目指す電通キャタピラーズは、X2から昇格したブルーサンダースと対戦。クオーターバック（QB）アーロン・エリスとワイドレシーバー（WR）ラボン・ジョンソンが残留し、彼らの強力なハイパーオフェンスがどこまで通用するかが見どころだ。

【入替戦初出場を狙う警視庁イーグルス　 ©X LEAGUE】

昨季、X1 Superと入替戦戦に届かなかったPentaOceanパイレーツと警視庁イーグルスも、入替戦出場に向けて好スタートを切りたい。パイレーツは、攻守の要であるQB西澤凌介とディフェンスライン（DL）宮崎陸が胎内ディアーズに移籍したが、彼らの穴を総合力でカバーしていく。三菱商事Club TRIAXとは昨秋の第5節で対戦し、試合終盤のパントブロックリターンタッチダウンで辛勝している。

警視庁は、昨秋の第2節で逆転勝ちを収めた品川CCブルザイズと対戦。初戦から堅実な守備力を発揮し、シーズンを好スタートで切りたいところだ。