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【X1 Super】エレコム神戸が後半に突き放し、PLEIADES福岡に勝利

2024年09月17日(火) 09:55

【TDパスキャッチのあとにチームメートと喜ぶエレコム神戸新加入WRマローン・マタエレ (背番号8)  ©X LEAGUE】

X1 Super WESTディビジョンの第2節は16日、大阪府吹田市の万博記念競技場でエレコム神戸ファイニーズとPLEIADES福岡SUNSが対戦した。試合は前半、PLEIADES福岡がペースを握ったが、後半にエレコム神戸が底力を発揮し、28対6で勝利。秋季リーグ戦の初勝利を獲得した。

試合は立ち上がりから波乱の展開となる。エレコム神戸の第1シリーズのファーストプレーでクオーターバック(QB)デイビッド・ピンデルのロングパスをディフェンスバック(DB)篠崎蓮がインターセプトし、PLEIADES福岡がいきなり攻撃権を得た。PLEIADES福岡はテンポの良いオフェンスでエレコム神戸のエンドゾーンに迫るも、QBの西山雄斗がプレッシャーを受けながら投じたパスが短くなり、エレコム神戸のDB出木岡修がインターセプトし、攻撃権を奪い返す。

その後のエレコム神戸の攻撃は、ピンデルのショートパスと自ら局面を打開するランプレーを効果的に織り交ぜて、WR三木達也へのタッチダウンへとつなげて7-0と先制に成功する。

【3つのTDパスを成功させたエレコム神戸QBデイビッド・ピンデル  ©X LEAGUE】

第2クオーターに入り、PLEIADES福岡はランとパスをうまく使って、エレコム神戸のディフェンスを翻弄し、エレコム神戸のエンドゾーン目前に攻め込むもQB西山が投じたパスをエレコム神戸のDB村井翔哉がインターセプトし、ここでも得点のチャンスを活かすことができない。ただし前半は、PLEIADES福岡のディフェンスが粘りを見せ、攻撃陣もWRベン・ボン・ヤゴーがフィールドを大きく使ったランプレーでエレコム神戸のディフェンスを広げ、WR岩永悠暉、RB田中耕生の中央への効果的なランプレーと、QB/WR伊藤嵩人へのロングパスもありフィールドゴールへつなげて3-7とする。

さらにその後のキックオフで再度、攻撃権を獲得し、そのシリーズもフィールドゴールへつなげて前半を6-7の1点差で折り返した。前半はPLEIADES福岡ペースでの試合となった。

第3クオーターに入ると、エレコム神戸が徐々に底力を発揮する。PLEIADES福岡の最初の攻撃シリーズをパントに追い込むと、その後の攻撃シリーズでは、QBピンデルがパスとランでPLEIADES福岡ディフェンスを圧倒していく。
フィールドゴール失敗に終わった後の攻撃シリーズでは、ピンデルのターゲットを投げ分ける正確なパスとRB秋元ミンジェの力強いランプレーを軸に最後はWR内田大喜へのタッチダウンパスを投じて、14 -6とリードを広げる。

【スティフアームでタックルを交わすPLEIADES福岡WRベン・ボン・ヤゴー(中央)  ©X LEAGUE】

PLEIADES福岡オフェンスは後半、ブリッツを多用し出したエレコム神戸のディフェンスになかなか糸口がつかめず、パントの連続となってしまう。第4クオーターに入ると、エレコム神戸のオフェンスがさらに爆発し、新加入WRマローン・マタエレへの48ヤードのタッチダウンパスキャッチを記録すれば、やはり今日がデビュー戦となったQB篠原呂偉人もタッチダウンパスを成功させて、28 – 6とリードを広げた。

第1節の試合が台風の影響で延期となったエレコム神戸は、今シーズン初戦で勝利を飾った。新戦力も台頭し、次戦に期待を膨らませる戦いとなった。前半はなかなかエンジンがかからなかったが、後半は攻守共にPLEIADES福岡を圧倒し、快勝となった。一方、敗れたPLEIADES福岡は前半はいいリズムで攻撃が出来ていたが、要所での2つのターンオーバーを喫したのが痛かった。後半は、エレコム神戸の攻守両面でのプレッシャーを跳ね返すことが出来ずに点差を広げられてしまったが、WR伊藤のスーパーキャッチやタッチダウンを狙いながら惜しくも届かなかったエンドゾーンへのパスなど光るプレーも多く、次戦に期待をつないだ。