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【X1 Super】SEKISUIが攻守にPLEIADES福岡を圧倒し、地元ファンに勝利届ける

2024年09月30日(月) 07:46

【3TDパスを決めてMVPに選出されたSEKISUIチャレンジャーズQBギャレット・サフロン  ©X LEAGUE】

X1 Super WESTディビジョンの第3節は29日、兵庫県尼崎市のベイコム陸上競技場でSEKISUIチャレンジャーズとPLEIADES福岡SUNSが対戦した。試合は尼崎市を拠点とするSEKISUIが序盤から主導権を握り、終始PLEIADES福岡を寄せ付けずに42対3で秋シーズンの初勝利を飾った。

SEKISUIはPLEIADES福岡のオフェンスをパントに追い込んだ後の2回目の攻撃シリーズで、自陣13ヤードからランとパスを効果的に使ってドライブを進め、最後はランニングバック(RB)山田 陸斗のタッチダウンランで先制する。

対するPLEIADES福岡は、SEKISUIのディフェンスライン陣の圧力になかなか打開策を見出すことができず、パントの連続になってしまう。

【PLEIADES福岡のタックルを受けるSEKISUI RB遠藤集(左から2番目) ©X LEAGUE】

SEKISUIはオフェンスライン相手のラッシュに対してほぼ完璧に対処ができており、移籍1年目のRB遠藤集のランとワイドレシーバー(WR)ブギー・ナイトのパスキャッチで着実にゲインしていき、最後はWR阿部拓朗へのタッチダウンパスでリードを広げる。

PLEIADES福岡は前半終了間際にディフェンスが粘りを見せて得点機を演出する。SEKISUIに自陣エンドゾーン近くまで進まれながら、ディフェンスバック(DB)清田朋希のインターセプトと55ヤードのビッグリターンで攻撃権を奪い返した。クオーターバック(QB)西山 優斗のパスで時間をうまく使いつつボールを進めていき、フィールドゴールで3点を返して前半を終了した。

第3クオーターに入ると、SEKISUIの攻撃陣が爆発する。後半最初の攻撃シリーズではRB遠藤のランで効果的にゲインし、4ヤードのタッチダウンランを決めてリードを広げる。

【パスを投げるPLEIADES福岡QB西山雄斗  ©X LEAGUE】

その後もRB山田のランプレーからWR亀山暉へのタッチダウンパスに繋げ、さらにインターセプトで得たチャンスでは加藤勇杜のダメ押しのタッチダウンランが飛び出した。

点差をつけられたPLEIADES福岡はオフェンスのリズムがつかめず、パスに頼った攻撃となり、反撃の糸口がつかめない。

第4クオーターに入ると、SEKISUIオフェンスはパスからランに切り替えて、タイムマネジメントも行いながら試合を優位に進めて、QB是澤 太朗からWR大槻遼へのタッチダウンパスで勝負を決めた。

【2インターセプトで勝利に貢献したSEKISUI DB Tre’Vaughn Craig(左)  ©X LEAGUE】

SEKISUIは、これが今シーズン初勝利。前節のパナソニック インパルス戦の悔しい敗戦を吹き飛ばすホームタウン尼崎での快勝は、チームの勢いを加速させるものになるだろう。オフェンスの総獲得ヤードも400ヤードを超え、6タッチダウンとオフェンスが冴えわたったと同時にディフェンスも4インターセプトを記録して失点をフィールドゴールの3点に抑えるなど、攻守で圧倒した。

一方敗れたPLEIADES福岡は前節の粘り強い戦いが見られなかった。オフェンスでなかなかリズムが作れず、悪い流れを引きずったまま試合が進んでしまった。ただし、その中でもWR城代慈英やWR岩永悠暉への長短織り交ぜてのパスなど、次戦以降に繋がるプレーが随所に見られた。