【X1 Super】SEKISUIが攻守に圧倒し、東京ガスにシャットアウト勝ちでセミファイナル進出
2024年11月25日(月) 00:02
X1 Super ライスボウルトーナメント(RBT)クオーターファイナルは24日、大阪市のヤンマースタジアム長居でSEKISUIチャレンジャーズと東京ガスクリエイターズが対戦した。試合は前半からSEKISUIが攻守に圧倒し、21-0で東京ガスにシャットアウト勝ちを収めた。
試合の立ち上がりからSEKISUIがペースを握る。オフェンス第1シリーズにクオーターバック(QB)ギャレット・サフロンからワイドレシーバー(WR) 阿部拓朗、ブギー・ナイトへのパスと、ランニングバック(RB)遠藤集、山田陸斗のランプレーを効果的に組み合わせ、9分近くの時間を使って最後は遠藤2ヤードタッチダウンランで先制する。
一方の東京ガスは最初のプレーでいきなりスペシャルプレーを繰り出す。RB沼田将吾からWR大阪弘毅へのロングパスで約30ヤードのゲインを奪う。しかし、敵陣に入ってからのオフェンスではラン、パスともにゲインを奪えず、最後はQBジェロッド・エバンスがSEKISUIのディフェンスライン(DL)布施保晴にサックを受けて、このポゼッションでは得点が奪えなかった。
SEKISUIは第2クオーターに入ってもバランスの良いオフェンスを展開する。WRナイトへはサイドライン際へのパスを投げ、この日が誕生日だったRB遠藤の中央のランでゲインを重ねる。仕上げはQBサフロンのオプションキーププレーでタッチダウンをあげる。東京ガスのディンフェンスはなかなか的を絞ることができず、リードを広げられてしまった。
東京ガスのオフェンスも点差を縮めたいところだったが、ライン戦で苦戦し、QBエバンスにターゲットを探す時間を与えることができない。その結果、どうしても苦し紛れのパスが多く、オフェンスのリズムが作れなかった。
SEKISUIオフェンスはRB遠藤の中央へのランプレーで確実にゲインを重ね、要所ではQBサフロンのキーププレーでゲインを稼ぎ、WR阿部へのタッチダウンパスで21点差をつけて前半を終了する。
第3クオーターに入ると東京ガスも反撃する。QBエバンスからWR兼キッカー(K)朴容俊へのロングパスやWRジャスティン・ホッブスのランプレーでゲインを重ねた。フォースダウンではフィールドゴール隊形から、キッカーに入っていた朴がボールを持って走るスペシャルプレーを使ってファーストダウン更新を狙ったが、1ヤード足りずにダウンによるターンオーバーで攻撃権を失ってしまう。
SEKISUIは第3クオーターに入ると、RB 山田のランプレーでゲインを重ねていく。ライン戦で圧倒し、中央のランプレーが効果的に進んでいくが、最後は東京ガスが粘ってパントに追い込む。反撃したい東京ガスだったが、オフェンスは後半も苦戦し、なかなか糸口を見つけられない。サードダウンロングのシチュエーションではSEKISUIのDBトレヴァーン・クレイグにQBサックを受けて、大幅にロスをしてしまう。
第4クオーターに入ってもSEKISUIのバランスの取れたオフェンスは続き、得点こそ奪えなかったもののゲインを重ねた。東京ガスも反撃を試みるが、パスディフェンスに重点を置いたSEKISUIディフェンス陣に阻まれ、得点を奪うことができなかった。
SEKISUIは完勝でセミファイナル進出を決めた。オフェンスはランプレーで182ヤード、サードダウン更新率は77%、攻撃保持時間は34分と試合を支配した。ディフェンスは喪失ヤードを103ヤードに抑え、DL布施が2サックと大暴れして無失点での勝利に貢献した。次戦の富士通フロンティアーズ戦にも弾みのつく勝利となった。
敗れた東京ガスにとっては厳しい結果となった。攻撃時間はわずかに14分で攻守ラインが圧倒されてしまい、リズムをつかめないまま試合が進んでしまった。残念な結果で今シーズンは終了となったが、躍進をし、来年に望みをつなぐシーズンとなった。