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オービックRB李卓が厳しい戦いの中で見せたリーダーシップ

2024年12月10日(火) 14:00

【ハンドオフを受けて走路を探すオービックシーガルズRB李卓(左)  ©X LEAGUE】

オービックシーガルズがライスボウルトーナメント(RBT)のクオーターファイナルでノジマ相模原ライズを20対14で下し、セミファイナル進出を決めた。試合の鍵を握ったのは、ランとパスの両面で攻撃をけん引したランニングバック(RB)李卓。ゲームMVPに選ばれた主将のパフォーマンスは、まさにチームの勝利を象徴するものだった。

今季前半はケガの影響で思うようなプレーができなかったRB李だが、シーズン終盤から本来の力を取り戻し、この試合でもその存在感を遺憾なく発揮した。特に第4クオーター、ノジマ相模原に勢いが傾きかけた場面でのサードダウンロングで、パスキャッチからファーストダウンを更新したプレーは、勝負の分岐点となった一つでもあった。

李自身が語るように、「要所でモメンタムをつかむプレー」を意識しており、その言葉通りの活躍だった。得意のランだけでなく、パスキャッチでも攻撃に厚みを加え、相手守備陣を翻弄した。

オービックのシーズン中のサードダウンコンバージョン率は41%。この試合では50%に引き上げ、攻撃シリーズをつなげる安定感を見せた。「サードダウンロングでも諦めず、前向きに攻める姿勢」が結果に結びついたと李が振り返るように、チーム全体での意識の徹底が光った。

【中央突破する李  ©X LEAGUE】

ノジマ相模原のディフェンスは気持ちがこもった粘り強さを見せ、試合全体を通じてタフな展開が続いた。それでも李は、「厳しい時間帯こそ耐え抜こう」という意識でチームメイトと士気を保ち、試合を通じてリーダーとしての役割を全うした。キャプテンとしての振る舞いが、この勝利を引き寄せた要因の一つと言える。

ライスボウル制覇まであと2勝。「富士通を倒して日本一になりたい」と語る李の言葉からは、挑戦者としての覚悟と闘志がにじみ出ていた。彼が語るように、「どんな形でも1点多く取って勝つ」という姿勢が、次戦でもオービックを勝利へと導くのだろう。

RB李の復調とチーム全体の底力が見えたこの勝利。4シーズンぶりの日本一への道のりで、彼らがどのような戦いを見せるか注目だ。

【2024年度ライスボウルトーナメントセミファイナル実施要項】


■試合形式:1クオーター 15 分の 4 クオーター制でハーフタイムは 15 分間
第4クオーター終了時に同点の場合はタイブレークシステムで勝者を決める。
勝利チームはアメリカンフットボール日本選手権第78 回ライスボウル by GA technologies(2025 年1 月 3 日 @東京ドーム ) に出場する。
■対戦カード:
◆ 12 月 14 日(土) 15:00 キックオフ(13:30開場) @ヤンマースタジアム長居(大阪市)
パナソニック インパルス (バックスタンド側 ) 対オービックシーガルズ(メインスタンド側 )
◆ 12 月 15日(日) 15:00 キックオフ(14:00開場) @Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu(等々力陸上競技場)(川崎市)
富士通フロンティアーズ(メインスタンド側)対SEKISUIチャレンジャーズ(バックスタンド側 )
■チケット情報:全席自由席 一般:前売2,500円 当日券Web販売3,000円 当日券紙チケット3,300円
大学生:前売1,250円 当日券Web販売1,500円 当日券紙チケット1,650円
高校生以下:無料
※チケットは X リーグチケット( https://xleague.tstar.jp/)でのご購入が便利です。当日券は試合会場でも販売いたします。
■配信:X リーグ TV on アメフトライブ by rtv(https://live.amefootlive.jp/)で有料ライブ配信および見逃し配信