富士通の進化する守備陣をけん引するDL宮川
2024年12月10日(火) 12:00
富士通フロンティアーズは、ライスボウルトーナメント(RBT)のクオーターファイナルでIBM BIG BLUEを下し、セミファイナル進出を決めた。レギュラーシーズン最終節から2週間後のリマッチは、守備力が光る一戦となった。
富士通のディフェンスは今季、リーグ6位のサック数(5個)にとどまり、ライスボウル3連覇中の王者としては物足りない数字に映っていた。しかし、この試合では4つのサックを記録し、課題を克服。富士通のディフェンス陣は、サックが少ないことをユニット全体で自覚して改善に取り組み、この選手たちの意識改革が、相手QBへの圧力という形で現れた。
宮川は果敢なパシュートを見せたが、「特別な強みとは思っていない。やるべきことを当たり前にやった結果」と冷静に振り返る。その一方で、試合後には次戦に向けてさらなる活躍を誓った。
山本洋ヘッドコーチ(HC)も、守備陣の奮闘を評価しつつ、次戦に向けた課題を語った。「今日のゲームに関してはいい点もあった。ただ、試合を通じて言うと、特に後半のフィニッシュの精度で甘さがあった。ドライブされる、タックリングして止めきれないっていうところが随所に見られた。セミファイナルまでに修正が必要」と指摘。特に後半に見られた相手のドライブへの対応が次戦の鍵になると見ている。
次戦の相手SEKISUIチャレンジャーズとはレギュラーシーズンでも対戦しているが、山本HCは「同じ相手ではなく、新たなチームと戦う意識を持つことが重要」と強調。課題をしっかりつぶし、準備を整える意向を示した。
セミファイナルは完全ホームとなる「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」で行われる。指揮官は「良い環境で試合をさせてもらえる。目標はしっかり勝ち切って、決勝に駒を進めること。まずは勝つことを最優先に考えて、自分たちの手で勝ちをもぎ取りたい」と力強く語る。
守備力を進化させた富士通フロンティアーズ。この試合で得た自信を武器に、ライスボウル4連覇への道を切り拓いていく。次戦で見せる戦いぶりに注目だ。
【2024年度ライスボウルトーナメントセミファイナル実施要項】
■試合形式:1クオーター 15 分の 4 クオーター制でハーフタイムは 15 分間
第4クオーター終了時に同点の場合はタイブレークシステムで勝者を決める。
勝利チームはアメリカンフットボール日本選手権第78 回ライスボウル by GA technologies(2025 年1 月 3 日 @東京ドーム ) に出場する。
■対戦カード:
◆ 12 月 14 日(土) 15:00 キックオフ(13:30開場) @ヤンマースタジアム長居(大阪市)
パナソニック インパルス (バックスタンド側 ) 対オービックシーガルズ(メインスタンド側 )
◆ 12 月 15日(日) 15:00 キックオフ(14:00開場) @Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu(等々力陸上競技場)(川崎市)
富士通フロンティアーズ(メインスタンド側)対SEKISUIチャレンジャーズ(バックスタンド側 )
■チケット情報:全席自由席 一般:前売2,500円 当日券Web販売3,000円 当日券紙チケット3,300円
大学生:前売1,250円 当日券Web販売1,500円 当日券紙チケット1,650円
高校生以下:無料
※チケットは X リーグチケット( https://xleague.tstar.jp/)でのご購入が便利です。当日券は試合会場でも販売いたします。
■配信:X リーグ TV on アメフトライブ by rtv(https://live.amefootlive.jp/)で有料ライブ配信および見逃し配信