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【Road to Rice Bowl 78】ライスボウルトーナメントはいよいよセミファイナル 来年1月3日のライスボウルへの切符を懸けて4強が激突

2024年12月04日(水) 18:00

ライスボウルトーナメント(RBT)はいよいよ12月14日(土)と15日(日)にセミファイナルを迎え、来年1月3日(金)に東京ドームで開催されるアメリカンフットボール日本選手権第78回ライスボウルby GA technologiesに出場する2チームが決定する。

「4強」に残ったのはライスボウルで3連覇中の富士通フロンティアーズ(本拠地:神奈川県川崎市)、過去3年連続ライスボウル出場のパナソニック インパルス(大阪府門真市)、2020年度の王者オービックシーガルズ(千葉県習志野市)、24年ぶりの日本一を目指すSEKISUIチャレンジャーズ(兵庫県尼崎市)だ。

12月14日(土)には大阪市のヤンマースタジアム長居でパナソニックとオービック(15:00キックオフ)が対戦し、翌日にはUvanceとどろきスタジアムby Fujitsu(等々力陸上競技場)で富士通とSEKISUI(15:00キックオフ)が雌雄を決する。富士通の4連覇か、それとも「絶対王者」を倒すチームが現れるのか。熱戦の火ぶたが間もなく切られる。

●パナソニック インパルス(6勝0敗)対オービックシーガルズ(5勝1敗)
12月14日(土)@ヤンマースタジアム長居 15:00キックオフ

【パスを投げるパナソニックQB荒木優也 ©X LEAGUE】

9年ぶりの日本一を目指すパナソニックと、4年ぶりの王座奪還を狙うオービックが2年ぶりにセミファイナルの舞台で激突する。

2021年シーズンからレギュラーシーズンゲームはひとつも負けていないパナソニックは今季も順調に勝ち星を重ね、全12チーム中総合2位でプレーオフ・ライスボウルトーナメント(RBT)に進出した。ランニングバック(RB)立川玄明を中心としたランオフェンスは好調で、パスオフェンスではエースクオーターバック(QB)荒木優也が今季ここまで被インターセプトがひとつもないという安定ぶりだ。一発で大きく距離を稼ぐようなパッシングオフェンスではないが、要所で確実にパスを通すことができる。

ディフェンスはラインバッカー(LB)青根翔太主将を中心に、パスラッシュの強いLBジャボリー・ウィリアムス、今季のインターセプト王に輝いたディフェンスバック(DB)山元耀が守備を固める。

【オービックのRB李卓主将 ©X LEAGUE】

一方のオービックは第3節のIBM BIG BLUE戦で苦杯をなめたものの、それ以外の試合は危なげなく勝ってきた。オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームのいずれもが高いレベルにあり、隙は少ない。

注目はワイドレシーバー(WR)渡邊ジャマールだ。QBタイラー・クルカのNo. 1ターゲットとして定着し、サイズを生かしたランアフターキャッチで距離を稼ぐ。レギュラーシーズンのタッチダウンパスキャッチ数はリーグ最多の8を数え、ノジマ相模原ライズと対戦したクオーターファイナルでも2タッチダウンパスキャッチを記録した。ランは李卓主将、西村七斗が支える。

オービックの伝統的にスピーディで強力なディフェンスも健在だ。ラン守備とターンオーバーを奪う回数はRBT出場チーム中トップの成績で、アグレッシブとの形容が見事に当てはまる。仲里広章、清家卓也、板敷勁至らを擁するディフェンスライン(DL)は強力で、なかでも山田琳太郎、新人トゥロタ―ショーン礼の長身コンビのパスラッシュは見ごたえがある。

富士通フロンティアーズ(6勝0敗)対SEKISUIチャレンジャーズ(4勝2敗)
12月15日(日)@Uvanceとどろきスタジアム(等々力陸上競技場) 15:00キックオフ

【過去2年連続リーグMVPに選出されている富士通RBトラショーン・ニクソン ©X LEAGUE】

ライスボウル4連覇に向けて盤石な富士通に、今季進境著しいSEKISUIが挑む。今季は第5節で対戦があり、その時は富士通が35対7で勝利した。

富士通はQB高木翼、RBトラショーン・ニクソン、WRサマジー・グラントがいずれも好調だ。それに加え、神優成、木村和喜、坂本アントニーマウネディらのレシーバー陣が育ち、リーグ屈指のパスオフェンスを誇る。ランオフェンスを担うRBニクソンはIBM BIG BLUEとのクオーターファイナルでは、わずか4回のボールキャリーしかなかったが、そのうち3回をタッチダウンランにつなげる圧倒的強さを見せた。

DL藤谷雄飛、LB徳茂宏樹、DB渡辺裕也、ビーティー・ブロンソンらが活躍するディフェンスは失点の少なさが際立つ。これまでの7試合で平均失点はわずかに8.2点。1タッチダウンと1フィールドゴールで勝てる計算だが、チームの得点は1試合平均47.2点と驚異的な高さを誇る。これはディフェンスによる得点、キックオフやパントリターンでのタッチダウンも含まれるため、まさにアメリカンフットボールのすべての分野で得点をあげられるチームであることがわかる。

【高いキャッチ力を持つSEKISUI WRブギー・ナイト ©X LEAGUE】

対するSEKISUIは今季急成長を見せたチームだ。昨年は2勝しかあげられずプレーオフ出場を逃したが、新たなスポンサーを得た臨んだ今季はオフェンス、ディフェンスともにレベルアップした。

QBギャレット・サフロンが投げるパスをブギー・ナイト、亀山暉、阿部拓朗といったリーグトップクラスのレシーバー陣がキャッチしてゲインを重ねる。また、地上戦(ラン攻撃)では今季新加入のRB遠藤集がパワフルな中央突破を披露する。

ディフェンスはアグレッシブなDBトレヴァーン・クレイグに注目だ。DBでありながら、オフェンス陣内に積極的に侵入し、ロスタックルやQBサックを生み出すスピードとテクニックを持つ。

●クオーターファイナル、ライスボウルは15分クオーターで開催
RBTセミファイナルと日本選手権ライスボウルは、1クオーターが15分の正式計時で開催される。レギュラーシーズンからRBTクオーターファイナルまでは1クオーターが12分制だったため、1クオーターごとに正味3分、計12分、つまりまるまる1クオーター分も試合時間が長くなる。この1クオーター15分制がどのような影響を及ぼすのか。こちらも見逃せない要素だ。

【2024年度ライスボウルトーナメントセミファイナル実施要綱】
■試合形式:1クオーター 15 分の 4 クオーター制でハーフタイムは 15 分間
第4クオーター終了時に同点の場合はタイブレークシステムで勝者を決める。
勝利チームはアメリカンフットボール日本選手権第78 回ライスボウル by GA technologies(2025 年1 月 3 日 @東京ドーム ) に出場する。
■対戦カード:
◆ 12 月 14 日(土) 15:00 キックオフ(13:30開場) @ヤンマースタジアム長居(大阪市)
パナソニック インパルス (バックスタンド側 ) 対オービックシーガルズ(メインスタンド側 )
◆ 12 月 15日(日) 15:00 キックオフ(14:00開場) @Uvanceとどろきスタジアム(等々力陸上競技場)(川崎市)
富士通フロンティアーズ(メインスタンド側)対SEKISUIチャレンジャーズ(バックスタンド側 )
■チケット情報:全席自由席 一般:前売2,500円 当日券Web販売3,000円 当日券紙チケット3,300円
大学生:前売1,250円 当日券Web販売1,500円 当日券紙チケット1,650円
高校生以下:無料
※チケットは X リーグチケット( https://xleague.tstar.jp/)でのご購入が便利です。当日券は試合会場でも販売いたします。
■配信:X リーグ TV on アメフトライブ by rtv(https://live.amefootlive.jp/)で有料ライブ配信および見逃し配信