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【X1 Super-X1 Area入替戦】PLEIADES福岡が強力オフェンスラインの支えでアズワン破り、X1 Super残留

2024年12月16日(月) 00:39

【1TDパスを成功させたPLEIADES福岡SUNSのQB入佐一輝  ©X LEAGUE】

XリーグのX1 SuperとX1 AreaのWESTディビジョン入替戦が15日、神戸市の王子スタジアムで行われた。対戦したのはX1 Super WEST4位のPLEIADES福岡SUNSとX1 Area WEST1位のアズワンブラックイーグルス。
試合は、PLEIADES福岡がオフェンス陣の緻密なブロッキングでランプレーを確実に進めアズワンを圧倒。34対20でX1 Super残留を決めた。

試合開始早々のアズワンの最初の攻撃でクオーターバック(QB)滝藤雅貴が投げたパスをPLEIADES福岡のディフェンスバック(DB)今村真也がインターセプト。敵陣44ヤードの好位置からオフェンスを展開する。このチャンスで、ランニングバック(RB)田中耕生の連続ランプレーでファーストダウンを更新して敵陣へと侵入し、3分 59秒に再びボールを持ったRB田中(耕)が右オープンを走り切ってタッチダウンし、6‐0と先制した。

アズワンは5分36秒にDB榎本陽太がPLEIADES福岡のQB入佐一輝が右サイドに投げたパスをインターセプト。攻撃権を奪い取る。そして、その7秒後にQB滝藤からピッチを受けたRB田中萌がエンドゾーンに走るワイドレシーバー(WR)大高広平へパスを投げるスペシャルパスプレーでタッチダウスンを決めて7‐6と逆転する。

その後のキックオフでPLEIADES福岡は、敵陣42ヤードまでリターンする。そして3プレー目でタッチダウンを奪って12‐7と再逆転に成功する。

【ブロッカーの後ろを走るアズワンブラックイーグルスRB前田公昭(中央)  ©X LEAGUE】

第2クオーターに入ってもPLEIADES福岡は、ランプレーを中心にファーストダウンを重ねる。そしてQB入佐からWR伊藤崇人への5ヤードパスがヒットして19‐7とリードを広げる。一方のアズワンは、前半残り1分10秒にキッカー(K)森下峻が40ヤードのフィールドゴールを決めて10‐19と追いすがった。

第3クオーターはPLEIADES福岡のオフェンスラインが完璧なブロッキングをみせてランプレーを支える。1分33秒にRB木田真拓がブロックカーに助けられながら中央突破して60ヤード独走のタッチダウンを決める。さらにRB田中(耕)も1ヤードダイブでタッチダウンを奪い、ツーポイントコンバージョンパスも決まって34‐13と差を広げる。

アズワンは果敢にオフェンスを展開するが、なかなかPLEIADES福岡のアグレッシブな分厚いディフェンスの壁を打ち破れない。試合残り時間2分27秒にQB滝藤からRB前田公昭へのシャベルパスが決まり、その後61ヤードを走り抜けてタッチダウンを奪ったものの、34‐20でタイムアップとなった。

X1 Super残留を決めたPLEIADES福岡の吉野至代表は「お互いの作戦を出し切った。最後はうちの力で勝てた試合。勝てたから100点満点。一年間取り組んできたオフェンスラインで押してランプレーを出すという目標が上手く引き出せた試合だった。明日から一からのスタート。チームを作り直して勝てるチームを作り、九州のチームでもライスボウルトーナメントに出場できて、もっと上の景色がみたい」と来年に向けて新たな目標を示した。