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前人未到の5連覇狙う富士通、開幕戦圧勝も山本HCは「5、6割の出来」

2020年10月25日(日) 12:10

富士通フロンティアーズが24日(土)に行われたノジマ相模原ライズ戦に48対3で快勝した。それでも、前人未到のXリーグ5連覇を目指すチームの山本洋ヘッドコーチ(HC)は、チームの出来はまだ50%ないし60%程度と満足していない。

富士通は第1クオーターにワイドレシーバー(WR)高津佐隼矢がいきなり99ヤードキックオフリターンタッチダウンを決めるなど、試合開始から約7分で4タッチダウンを奪う速攻を披露。しかし、その後は得点を積み重ねるも王者の貫禄を見せつけられたとは言えない。山本HCもこの日の試合の印象について、「最初は(得点を)取れたけど、その後はもたつきました。今シーズン最初のゲームなので、うまくいくところともたつくところがあるよと選手には話していて、実際にそのような展開になりました。いろいろと修正しないといけない点が多かったので、次にちゃんとつなげていきたいと思います」と第2クオーター以降は攻めあぐねたことを認めている。

また、チームの仕上がりについて、「どこのチームもコロナウイルスの影響を受けて、制限がある中でやっています。私どもも同じ形でやってきています。今日の試合の内容が物語っていますが、5割から6割程度かと思います」とまだまだ全力でないことを明かした。

富士通の次戦は、11月7日(土)に富士通スタジアム川崎で行われるIBM BigBlue戦。山本HCは、「昨年のことをベースにしながら(IBMの)25日の試合をきっちりとスカウティングします。基本的にはうちのやるべきプレーをブラッシュアップして臨みたいと思います」と話していた。2週間後の試合で、富士通はどこまで仕上げてくるのか。王者の変貌に注目したい。