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【X1 Super】序盤は苦戦も盛り返した富士通がIBMを下して2連勝

2020年11月07日(土) 22:53

X1 Superレギュラーシーズン第2節の富士通フロンティアーズ対IBM BigBlue戦が7日(土)に富士通スタジアム川崎で行われ、富士通は前半こそIBMディフェンスに苦戦したものの、後半に攻撃陣が巻き返し、41対21で勝利して開幕2連勝とした。

富士通はオープニングドライブで、ランニングバック(RB)サマジー・グラントのラン攻撃で大きくロスした後、自陣からクオーターバック(QB)マイケル・バードソンが中央奥深くへ走り込んだワイドレシーバー(WR)松井理己にロングパスを通し、相手守備を振り切って捕球した松井がエンドゾーンに向かい、わずか2プレーで63ヤードの先制タッチダウンを決めた。

その後、相手のパントリターンを敵陣12ヤードでファンブルリカバーした富士通は、相手の反則でゴール前2ヤードまで進み、ランプレーを1度挟んだ後に、バードソンがエンドゾーン内中央から右へ走っていたWR強盛(きょう・せい)にふわりとした優しいパスを通して加点する。

IBMにタッチダウンで7点を返された富士通は、第2クオーターに自陣48ヤードからの攻撃で、バードソンが50ヤード付近に陣取っていたWR小梶恭平にスクリーン気味にパスを放ち、捕球したWR小梶がエンドゾーンまで駆け上がって再びリードを広げている。初戦を落として負けられないIBMもQBケビン・クラフトがWR白根滉に2回目のタッチダウンパスを通して追いすがり、試合は21対14の富士通リードで前半を折り返した。

勢いを保って突き放したい富士通は、後半最初のドライブでバードソンがWR中村輝晃クラークに10ヤードタッチダウンパスをヒットさせたほか、キッカー(K)西村豪哲の39ヤードフィールドゴールでも加点する。その後、IBMのWR鈴木隆貴に99ヤードキックオフリターンを許すも、バードソンの5つ目のタッチダウンパスと西村のフィールドゴールで追加点を奪い、食らいつこうと躍起なIBMを振り切った。

勝った富士通は22日(日)に対戦するエレコム神戸ファイニーズに勝てば、8年連続のJapan X Bowl出場が決まる。

すでに1敗して頂上決戦出場に向けて後がなくなっていたIBMは、守備陣が相手の強力ラン攻撃をわずか20ヤードに抑える奮闘を見せたが、攻撃では4度のフォースダウンギャンブルがすべて失敗に終わるなど攻めきれなかった。これで2連敗となり、IBMにとって2年ぶりのJapan X Bowl出場の道が絶たれた。

試合の模様は『XリーグTV Powered By イレブンスポーツ』にて見逃し配信中だ。