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富士通の山本HC、課題残すも「前回より良くなっている」

2020年11月08日(日) 08:10

7日(土)に行われたIBM BigBlue戦で勝利した富士通フロンティアーズの山本洋ヘッドコーチ(HC)は、課題は残るものの開幕戦よりもチームの仕上がりに満足していると明かした。

富士通が48対3と完勝した第1節のノジマ相模原ライズ戦で、開始直後の99ヤードキックオフリターンタッチダウンで一気にリズムを作ったように、この日のIBM戦も開始からわずか2プレーで先制タッチダウンを決めたが、特に前半はフロントに人数を集めてプレッシャーをかけてくる相手守備に苦戦した。

山本HCもIBMディフェンスに手を焼いたことを認め、「前回と同様に最初にパッと(得点を)取れましたけど、その後は想定していたディフェンスよりもけっこうプレッシャーが厳しかったです。準備はしていた部分もありましたが、アジャストするのに時間がかかってしまったのがもたついた原因です」と説明。

前節では148ヤードを稼いだラン攻撃も、IBM戦は前半が11回、マイナス15ヤードと沈黙し、試合を通じても26回20ヤードと徹底的に抑え込まれた。それでも、「フロントに人数を集めていたので、パスを中心に組み立てました」と指揮官が言うように、クオーターバック(QB)マイケル・バードソンが5タッチダウンパスをマークするなど、パス攻撃は機能している。

山本HCは、ノジマ相模原戦では1タッチダウンパスに終わっていた司令塔について、「プレッシャーをうまく回避して、自分で走ったりパスを決めたりできていたので、前回よりはよくなっていると思います」と評価した。

開幕戦では「5割から6割の出来」とチームを評していた山本HCも、今季2戦目については及第点を与えている。「多少はよくなった部分はあると思いますが、次のエレコムさんとの試合に向けて修正しないといけないところが多かったので、全体的には前回よりかは良かったと思います」

最終節となる次戦は22日(日)にエレコム神戸ファイニーズと富士通スタジアム川崎で対戦する。エレコム神戸は初戦のIBM戦でQBコーディ・ソコールがパス419ヤード獲得、5タッチダウンとパス攻撃が爆発しているが、山本HCは相手オフェンスよりも、チームハイの6タックル、2サックを記録したディフェンスライン(DL)カーデル・ローリングスを中心とした守備陣を警戒する。

「プレッシャーに対して、どういうふうにオフェンスを展開していくかがキーになると思います。その辺をアジャストしてゲームに挑めたらいいと思います」

エレコム神戸戦でカギを握るのはオフェンス。特にオフェンスラインは、IBM戦で4サックを許しただけに立て直しは必須だ。8年連続のJapan X Bowl出場が決まる大一番を前に、王者は抜かりなく準備する。

富士通対IBM戦の模様は『XリーグTV Powered By イレブンスポーツ』にて見逃し配信中だ。