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【X1 Area】新生ディアーズ、第4クオーター終盤の逆転で白星発進

2021年08月29日(日) 00:24

X1 Areaは28日(土)、猛暑日となった富士通スタジアム川崎で開幕し、今季から名称を変えたディアーズフットボールクラブが試合残り時間5分余りで2つのタッチダウンをあげて電通キャタピラーズ21-16と逆転勝ちした。

昨年は新型コロナウイルスの影響で変則開催となったX1 Areaだが、今季は2年ぶりにリーグ戦方式が復活した。その幕開けとなったこのカードは接戦のまま終盤までもつれ込む好ゲームとなった。

先制したのはディアーズだ。第1クオーター残り7分34秒でクオーターバック(QB)大和田昌太郎からワイドレシーバー(WR)杉田有毅への28ヤードタッチダウンパスで7-0とリードを奪った。

しかし、その後は追加得点が奪えない苦しい時間帯が続く。

一方のキャタピラーズは第2クオーター終盤にインターセプトから得たポゼッションをWR坂梨陽木の1ヤードタッチダウンランで完結(2点コンバージョン失敗)。7-6と迫ってハーフタイムを迎えた。

後半に入るとキャタピラーズのQB柴崎哲平のパスがリズムよく決まり、ディアーズ陣内奥深くに攻め込むドライブが多くなる。試合のタイムオブポゼッションでもキャタピラーズが29:01でディアーズを約9分も上回ったことからもボールコントロールを有利に進めたことが分かる。

第3クオーターにはキッカー(K)廣田祐の36ヤードフィールドゴールでリードを奪うと、第4クオーターの1:59に柴崎からWR小貫哲への31ヤードタッチダウンパスで16-7と突き放した。

試合残り時間6分余りで2ポゼッションの差をつけられたディアーズだったが、相手のパントに続くオフェンスで大和田がWR前田直輝に24ヤードのスコアリングパスを成功させる。昨秋の脚を骨折する大ケガから約10ヵ月で復帰したエースレシーバーのタッチダウンはディアーズのオフェンスに火をつけるのに十分だった。

続くポゼッションでも大和田からWR小川悠樹へ6ヤードのタッチダウンパスが決まって逆転に成功した。残り時間は3分15秒だった。最後はこの時間でキャタピラーズを封じ込め、勝利を収めた。