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【X1 Super】激戦必至のライバル対決は両雄譲らず エレコム神戸とIBMの対戦は今季初の引き分け

2021年09月06日(月) 00:33

2021年秋季リーグ戦X1 Super第1節2日目は5日、快晴の大阪府吹田市のエキスポフラッシュフィールドで、毎回接戦を演じるエレコム神戸ファイニーズとIBM BIG BLUEが対戦。

試合前にIBMのクラフト・ケビンヘッドコーチ(HC)が「エレコムとの試合はいつも接戦。今日もこれまで通り点の取り合いとなるだろう」と、予想したとおり点を取り合うシーソーゲームとなった。

その結果、26-26の同点で試合は引き分け。今年度の秋季リーグ戦は、新型コロナウイルスの影響を考慮して、試合終了時点で同点の場合は、これまでのようにタイブレークを行わず、勝ち点1を両チームに与えるルールとなっている。勝利の場合は勝ち点3、負けは0点。

試合は開始早々から動いた。
IBMのキックオフしたボールをキャッチしたキックリターナー(KR)/ワイドレシーバー(WR)アルフォンソ・オヌワーがゆっくりとしたランで右サイドを駆け上がり、ハーフライン近くを越えるやいきなり左に展開。そして味方のブロックを生かして98ヤードを走りきり先制タッチダウン。試合開始わずか18秒の出来事だった。

追うIBMはクオーターバック(QB)政本悠紀からWR鈴木隆貴への71ヤードロングパスで一気に敵陣に入る。エンドゾーンまで残り1ヤードに迫ったが、エレコム神戸の守備陣に阻まれて第4ダウンギャンブルでタッチダウンパスを狙うも失敗。

しかしエレコム神戸攻撃陣が自陣1ヤードから開始した攻撃をラインバッカー(LB)ゴンボア・ハーバートがエンドゾーン内でボールキャリアーを仕留めてセーフティで2点を奪う。

エレコム神戸は6分49秒に政本の投げた左サイドへのパスをディフェンスバック(DB)木村俊基がインターセプト。攻撃権をもぎ取る。このチャンスを生かして敵陣に入り3分49秒、キッカー(K)多田羅翔吾が33ヤードフィールドゴールを蹴り込み10-2と点差を広げる。

しかしIBMは粘る。自陣30ヤードからじっくり攻めてファーストダウンを3回更新して敵陣25ヤードへ。第1クオーター終了36秒に政本から左サイドぎりぎりを走るWR白根滉への18ヤードのピンポイントTDパスが通り9-10と点差を詰める。

第2Qに入り、エレコム神戸はIBMのピッチミスからのファンブルボールをLB山本貴紀がリカバーして攻守交代。敵陣36ヤードからオヌワーへの27ヤードパスでゴール前9ヤードに。そしてタイトエンド(TE)川瀬拓哉へのスクリーンパスが決まって17-9とその差を8点と広げる。

「チーム力はうちのほうが上」とクラフトHCが豪語するパス攻撃に抜群の破壊力を持つIBMが怒涛の進撃を開始する。パスプレーのみのわずか5プレーでファーストダウンを4回更新して敵陣20ヤードまで前進。そして前半終了14秒前にWRジェイソン・スミスへの15ヤードタッチダウンパスが通り16-17と再び1点差として前半を終了。

第3クオーター6分すぎ、自陣10ヤードあたりから攻撃を進めることのできないIBMは、エンドゾーン内で痛恨のホールディング。これがセーフティとなりエレコム神戸に2点を献上。19-16となる。

しかしその後の8分30秒、エレコム神戸のQB入佐一輝の投げた右サイドへのパスをDB米田亮太がインターセプト。攻撃権を奪取する。ここでIBMは攻撃をランプレー中心に切り替えて敵陣19ヤードまで攻め込む。そして第3クオーター残り23秒、WR白根へこの試合2本目のタッチダウンが決まり、ついに23-19と逆転に成功する。

そしてその直後のキックオフをまたしてもオヌワーが93ヤードリターンしてタッチダウン、26-23と再逆転する。勝負はこれまでと同じく最終クオーターに持ち込まれたのだった。

IBMはこのクオーター最初の攻撃をパス中心のプレーで再々逆転を狙う。TEジョン・スタントンへの2連続パス成功で敵陣に侵入。エレコム神戸の守備陣に阻まれてタッチダウンは奪えなかったものの、K福岡勇斗が33ヤードのフィールドゴールを決めて同点とした。

その後、IBMは6分過ぎから自陣18ヤードから攻撃を開始し敵陣37ヤードまで攻め込んだが、ホールディングやパスインターフェアなど度重なる反則から罰退させられて勝利の得点をあげることが出来なかった。

試合後、クラフトHCは「キッキングゲームでやられた。不運な反則もあった。しかしこれまでの対戦と同じように白熱したいいゲームだった。エレコム神戸は本当にいいチームだ」と対戦相手を褒め称えた。
一方のエレコム神戸の米倉輝HCは「主戦QB(コーディー・ソコール)がいない試合でかなり厳しい展開となると予想していた通りだった。IBMは圧倒的な力を持っていた」と、こちらも相手チームに敬意を表した。

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