「過去に例がない」レベルの新人が活躍するパナソニック インパルス
2021年09月06日(月) 15:15
9月4日に神戸王子スタジアムでの今季初戦が2年ぶりの地元関西の試合となったパナソニック インパルス。荒木延祥監督は「関西で久しぶりというより、昨年オービックさんとの試合以降、制限のある練習試合しかしていなかったので、ガチの試合が久しぶり。選手にはお客さんが入っている環境をしっかり楽しもうと話してこの試合に挑んだ」と初戦を71-0の大勝で終えた直後に試合をこう振り返った。
パナソニックは今年、新人の補強に大成功した。シーズンイン前に行われたキックオフプレスカンファレンスでも、「新人のレベルが高い」と個々の名前を出してコメントしていたが、この日の試合後も「今年の新人は過去に例がないくらいで、フィジカルレベルはベテランと変わらない」と改めて高評価。チームが躍進するためにも欠かせない新人たちばかりだ。
この試合でも、ランニングバック(RB)の立川玄明(上段写真)は2度のランで20ヤード、そしてパスレシーブも1回で21ヤードを獲得。ワイドレシーバー(WR)桑田理介もパントのリターナーとして安定したリターンを何度も見せ、レシーバーとしても1回のキャッチで13ヤードを稼いだ。
そして、前半に2シリーズ連続で無得点というチームに漂った嫌なムードを吹き飛ばしたのが、WRブレナン翼だ。陣地を一気に挽回する27ヤードのパントリターンを見せ、その後のオフェンスにつなげた。「みんなが責任を果たしてプレーしていたので問題はなかったが、あの状況であせることなく、翼のリターンからオフェンスがドライブできたことはよかったと思う」と荒木監督は話す。
ディフェンスもラインバッカー(LB)青根奨太(下段写真)は第2クオーターにパスを読み切りインターセプトするとそのまま30ヤードを走ってタッチダウン。DB魚谷海仁も第4クオーターにインターセプトを見せ次のオフェンスのタッチダウンにつなげる活躍を見せた。そしてLB小西憂はチームトップに並ぶ4回のタックルで相手オフェンスを抑え込んだ。
新人がうまくチームに融合できたパナソニック。約1年ぶりとなった「ガチの試合」も「みんな伸び伸びと楽しんだのではないか」と荒木監督の表情も緩む。しかし、次節へ向けては「攻守では課題は見つからなかったが、キッキングのカバーチームのしまりが前半は悪かった。ここはしっかり詰めていきたい」と反省を口にする。
「ノジマ相模原さんは、オフェンス、ディフェンスともに思い切ったことをしてくるアグレッシブなチーム。自分たちが守りに入らず、相手よりアグレッシブに試合に挑めるようこの2週間で整えていきたい」と荒木監督。チーム史上最強となる新人たちの更なる活躍で勢いに乗り、ノジマ相模原も圧倒したい。
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