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【X1 Area第2節見どころ】ディアーズら5チームが開幕連勝狙う 警視庁と富士フイルムは今季初戦

2021年09月09日(木) 14:00

X1 Areaは11日と12日、各地で計6試合が開催される。第1節は、5試合中3試合が1ポゼッション差と均衡した戦いが目立った。それだけに第2節も熱い戦いが繰り広げられることが予想される。

ディアーズフットボールクラブは、開幕戦で電通キャタピラーズ相手に第4クオーターに2タッチダウンを奪い見事な逆転勝利を飾った。新戦力のランニングバック(RB)宮幸崇(上段写真)がラン1回平均6.4ヤードで89ヤードを走り地上戦を掌握。パスでもクオーターバック(QB)大和田昌太郎が最終クオーターの2つを含む3タッチダウンパスと勝負強さを見せた。また、昨秋の脚を骨折する大けがから復帰したワイドレシーバー(WR)前田直輝のタッチダウンレシーブは、チームに大きな勢いをもたらした。第2節は、開幕戦を勝利したブルザイズ東京が相手。初戦の勢いそのままに連勝発進といきたいところだ。対するブルザイズは、初戦のBULLSフットボールクラブ戦ではQB南竹司が2タッチダウン、ノーインターセプトと安定のクオーターバッキングを披露した。守備も踏ん張りを見せただけに、強豪相手にジャイアントキリングを狙いたい。

惜しくも開幕戦勝利を逃した電通は、QB柴崎哲平(中段写真)がパス38回中27回成功、238ヤード、1タッチダウン、1インターセプトに加え、ランでも1タッチダウンを記録して攻撃をけん引した。しかし、第4クオーターの2点リードした場面でパントのスナップミスから反則を犯すなど勝負所でチームのミスが目立った。第2節のBULL戦では、細かいミスをなくしてきっちりと白星を拾いたい。一方、開幕黒星のBULLSは、ブルザイズに敗れはしたものの総獲得ヤードで相手を上回った。パントブロック、ファンブルロストと2つのミスから得点を奪われただけに、電通戦ではミスを少なくして無駄な失点を防ぎたい。

アサヒ飲料クラブチャレンジャーズは、イコールワン福岡SUNS戦でサヨナラフィールドゴールという劇的な幕切れで開幕戦勝利を飾りムード最高潮で第2節を迎える。司令塔のギャレット・サフロンはパス36回中27回成功、297ヤード、3タッチダウンに加えランでも52ヤードを走破。大黒柱に相応しい活躍をした。前節で6回捕球119ヤードをマークしたWRロバート・ジョンソンとのコンビは、分かっていてもなかなか止められないだろう。対戦する名古屋サイクロンズとしては、パス守備を強化して相手のホットラインを分断したいところだ。

開幕戦で金星を逃したイコールワン福岡は、第2節でアズワンブラックイーグルスと対戦する。第1節ではラン攻撃が機能せず59ヤードに終わっただけに、ボールコントロールオフェンスを展開して自分たちのペースに持ち込みたい。空中戦では、開幕戦で3タッチダウンパスを通したQB西山雄斗と、2つのタッチダウン捕球をマークしたWR岩永悠暉のコンビネーションに注目する。開幕白星発進のアズワンは、名古屋を34ヤードに封じたラン守備に加え、ランオフェンスでは138ヤードを稼いだ。攻守ともに地上戦の攻防が勝負のカギを握りそうだ。

開幕白星スタートのアサヒビールシルバースターは、今季初戦を迎える富士フイルムミネルヴァAFCと対戦。PentaOceanパイレーツ戦では、ランで2つ、パスでも3つと計5タッチダウンを奪うバランス良い攻撃を披露。守備でもフィールドゴールによる3失点に抑えた。その中でルーキーQB田中大輔が2インターセプトと安定感を欠いたので、次戦で立て直したいところだ。第1節の試合が11月7日に延期となった富士フイルムは、チーム名を変更して挑む初戦。スローガン「TO WIN」に込めた「X1 Super昇格」を実現するためにも負けられない一戦だ。

パイレーツは開幕戦に敗れるも、フィールドゴールで先制して前半を3点リードで折り返した。後半はアサヒビールの地力に屈したが、2年ぶりに実戦復帰したチームとしては上々の出来だったのではないか。QB西澤凌介(下段写真)と大通広志、岸澤淳之介のWRコンビによる“日大ライン”が機能すれば、今季初勝利が現実味を帯びてくる。対する警視庁イーグルスは第1節の試合が11月7日に延期されたため今季初の試合。加えて2年ぶりのリーグ復帰だけに、まずは実戦感覚をつかみたい。