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リズムに乗れないオフェンスをディフェンスがカバー パナソニックの2勝目は苦戦の末に

2021年09月21日(火) 15:15

前節の大勝と打って変わり、第3クオーター終了時点でオフェンスは1度も敵陣に攻め入ることができず、7‐10とノジマ相模原ライズにリードを許すなど、厳しい試合展開を強いられたパナソニック インパルス。「(ノジマ相模原は)攻守ともに思い切ったことをしてくるアグレッシブなチーム。守りに入らないよう、よりアグレッシブに戦いたい」と言う荒木延祥監督のゲームプラン通りにはいかなかった。

クオーターバック(QB)アンソニー・ローレンス(上段写真)のパスは決して調子が悪いわけではなかった。ランニングバック(RB)ビクタージャモー・ミッチェルや、ワイドレシーバー(WR)木戸崇斗、ブレナン翼、高木広次へのパスを第1クオーターには決めていた。マンツーマンに近いパスディフェンスを想定していたし、オフェンスラインもパスプロテクションをしっかり行った。ただ、反則やパスドロップなどミスの積み重ねによりリズムがかみ合わなかった。

そのほか、木戸はパスキャッチ後にタックルされてボールをファンブルし、ファーストダウン更新のチャンスを逃した。また、WR西紋弘次もパスキャッチ後に強烈なタックルを受けてボールをこぼし、それをノジマ相模原にリカバーされて攻守交替となる場面があった。

厳しい展開となったことについて、「オフェンスはひとつでもブレークしていたら自分たちの流れになっていたと思う。それがフットボールでもあるんですよね」と荒木監督。ただ、「逆転されてから、あせらず立ち直って自分たちのプレーをしてくれたことは評価したい」と負けなかったことに安どの表情を見せた。

一方、ノジマ相模原に再三攻め込まれながらも粘り強さを見せたディフェンスについては「よくやってくれた」と笑顔。特に試合開始早々、キックオフのプレーでいきなり自陣27ヤードからのディフェンスとなったことについては「フィールドゴールで押さえられたら御の字」と失点を覚悟していた。厳しい状況でディフェンスライン(DL)大野莞爾がプレッシャーをかけ、相手QBの反則を誘発させ無失点としたことを高く評価した。

また、オフェンスが得点できないなか、ラインバッカー(LB)ジャボリー・ウィリアムス(下段写真、背番号39)が、相手のファンブルしたボールを奪ってそのままタッチダウンまで持ち込んだことについては「前半の7点はディフェンスがとったんですね、そういえば」とスコアボードを見ながら話すなど、対称的だった攻守の出来について振り返った。

次節のIBM BIG BLUE戦については「ハイパーなオフェンスとアグレッシブなディフェンスのチームで、今日よりももう一段強い相手。オフェンスは今日良い勉強ができたので、しっかり取りどころを取り切りたい。後はしまりの悪いキックオフカバーをこの2週間で安定させたい」と荒木監督。IBM戦ではこの2戦の反省を生かし、3連勝を目指す。

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パナソニック vs. ノジマ相模原
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