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【X1 Super】QBエバンスがラン、パスで計3TD 東京ガスがエレコム神戸を破って今季初勝利

2021年10月04日(月) 13:13

念願の初白星を狙う東京ガスクリエイターズは3日、大阪府吹田市のエキスポフラッシュフィールドで約1カ月ぶりの実戦となるエレコム神戸ファイニーズに27-23で番狂わせを起こした。

東京ガスは開幕2連敗の後の初勝利で勝ち点3、エレコム神戸は不戦勝ひとつを含む1勝1敗1分けで勝ち点は4のままとなった。

エレコム神戸は攻撃開始1プレー目でファンブル。このターンオーバーで得た攻撃権でタッチダウンとまではいかなかったが、板井征人ヘッドコーチ(HC)が「要所でフィールドゴールを決めてくれた」とキープレイヤーとして挙げたキッカー(K)朴容俊がフィールドゴールを決め、東京ガスが3点の先制点を収めた。

その後、エレコム神戸はクオーターバック(QB)コーディー・ソコールから、ワイドレシーバー(WR)アルフォンソ・オヌワーへの24ヤードタッチダウンパスを成功させ、K多田羅翔吾もFGを決めて10点を追加。東京ガスもQBジェロッド・エバンス(上段写真)が自らランニングタッチダウンを決めて10-10の同点で第1クオーターを終えた。

第2クオーターでは、エレコム神戸の攻撃で開始。タッチダウンを目指し、着々とボールを進めるも、フィールドゴールの3点に留まる。攻守交替し、東京ガスがレッドゾーンでの攻撃へ。パスやランを何度か試みるもエレコム神戸も譲らず、一発では決定打にならなかった。

しかし、最後はQBエバンスがボールを前に突き出し、倒れながらもエンドゾーンぎりぎりのところでタッチダウン。エレコムはチャレンジを要求するも失敗し、トライフォーポイントのキックも決まって東京ガスに7点が追加された。

そして、前半終了まで残り35秒、東京ガスが敵陣38ヤードから果敢に攻め始める。パスを使い、時間をこまめに止めながら最後はK朴が32ヤードのフィールドゴールを決め、20対13と東京ガスが一歩リードする形で前半を終了した。

後半では、QBエバンスからWRナムディ・アグード(中段写真)へ55ヤードのパスを通してタッチダウン。東京ガスのホットラインが覚醒し、点差を広げ、エレコム神戸を窮地に追い込んだ。一方、エレコムもQBソコール(下段写真)からWR三木達也へのパスでタッチダウンを決め、27-20と詰め寄る。

あと1タッチダウンで再び同点となる状況で、東京ガスのパントをディフェンスライン(DL)カーデル・ローリングスがブロックし、ゴール前2ヤードという好位置からエレコムの攻撃が始まった。しかし、東京ガスDL馬塲倫太郎の粘りのタックルやQBサックで大きくロスした後にさらに自らの交代違反の反則に泣き、フィールドゴールの3点に留まってしまった。東京ガス最後の攻撃シリーズは時間をコントロールし、リードを保ったまま試合が終了した。

米倉輝監督が試合後に指摘した通り、エレコム神戸は反則が致命傷となった。実際にこの試合を通してエレコム神戸は110ヤードもの罰退を受けている。一方、今シーズン初勝利を収めた板井HCは「ミスもある中で勝ちを得られて良かった」と安堵の表情でコメントを残した。

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エレコム神戸ファイニーズ vs. 東京ガスクリエイターズ
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