苦心の1勝を挙げた昨季王者オービック 次節の課題は地上戦
2021年10月06日(水) 15:00昨年のXリーグ王者オービックシーガルズは、第3節のノジマ相模原ライズ戦を前半苦しみながらも完封で無傷の3勝目を挙げた。
「ディフェンスが非常に粘り強くプレーしてくれた。オフェンスに関してはそもそも楽に得点ができるとは思っていなかったのですが、自分たちのミスみたいなところで潰してしまったシリーズが多かった。そこが前後半含めて課題です」。
オービックの大橋誠ヘッドコーチ(中段写真)が試合後に振り返ったように、前半はラン攻撃がほぼ機能しなかった。その地上戦については、「ランプレーをしっかり出してオフェンスのイニシアチブを取ろうという話をしていた中では、ランプレーに関しましては思いのほか苦戦した」と誤算だったようだ。
その重苦しい雰囲気を振り払ったのが、第3クオーターに流れを変えるインターセプトを決めたラインバッカー(LB)岩本卓也(下段写真)。自軍がインターセプトで攻撃権を失った矢先に、お返しと言わんばかりにボールを奪い返し、味方のタッチダウンにつなげた。
ノジマ相模原戦勝利の殊勲者は、「ディフェンスとしては0点に抑えられたことは良かった」と喜び、インターセプトの場面については「狙っていなかったです。ボールが飛んできて、入った感じ」と謙遜した。
指揮官も「良いフィールドポジションをもらったのでしっかり得点しようと思っていた。あのシリーズに関しては良かった」とモメンタムを引き寄せたドライブに一定の評価を与えていた。
次戦の相手は、東京ガスクリエイターズ。第2節で富士通フロンティアーズに敗れるも善戦し、第3節ではエレコム神戸ファイニーズを下して波に乗るチームだ。東京ガスのクオーターバック(QB)ジェロッド・エバンスはエレコム神戸戦ではランで2タッチダウンを決めるなど走って投げられる万能QBだけに、LB岩本も警戒する。
「ランストップをもっと細かいところで詰める必要がある。東京ガスさんはQBが変わって走ってくるので、止められたらいいと思います」。
不戦勝を含む3勝目を挙げたオービックはここまで2試合を消化し、3試合の東京ガスより1試合少ない。大橋HCは「各チームとも試合を重ねるごとにプレーを練れている感覚がある。3試合をこなしている東京ガスさんは第3節以上に成長してくることを考えて僕らも準備していきます」と、上り調子の相手に対して気を引き締めていた。
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<ゲームリポート>
オービックがノジマ相模原に完封勝ちで無傷の3勝目
https://xleague.jp/news/21776
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オービックシーガルズ vs. ノジマ相模原ライズ
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