ニュース

【X1 Area第4節見どころ】アサヒビールとディアーズの全勝対決に注目! アサヒ飲料も連勝を伸ばすか

2021年10月07日(木) 13:00

X1 Areaは第4節に突入する。9日と10日の2日間にわたって計6試合の熱い戦いが繰り広げられる中、注目の一番はアサヒビールシルバースター対ディアーズフットボールクラブ。全勝対決は、昇格争いに大きな影響を及ぼす。

アサヒビールは前節で今季注目の警視庁イーグルスに完封勝ち。オフェンスで苦しみながらも、ディフェンスからリズムを作り連勝を伸ばした。守備陣は3試合で許したタッチダウンがわずか1つと安定感抜群。警視庁戦の喪失ヤードは、わずか110ヤードだった。今後を占う上でも、攻撃力あるディアーズ相手にどこまで通用するかが注目だ。攻撃では、毎試合インターセプトを喫しているパスオフェンスを改善したい。

一方のディアーズは、クオーターバック(QB)大和田昌太郎(上段写真)が6タッチダウンパスと大暴れして、X1 Area第3節の週間MVP(オフェンス)に選出された。大和田以外では攻撃の成績10傑に誰もランクインしていないが、総合力の高さでここまで白星を積み重ねている。ディフェンスも、格下相手とはいえ2戦連続で零封。攻守ともに好調をキープしている。アサヒビール戦では、3試合連続でラン攻撃を100ヤード以下に抑えている相手ディフェンスに対し、空中戦からオフェンスのリズムを生み出しつつ、効果的に地上戦を織り交ぜて勝負したいところだ。ここ3年はディアーズの2勝1敗だが、常に接戦が繰り広げられている両者の一戦。今年もプライドをかけた熱戦が期待できそうだ。

開幕3連勝のアサヒ飲料クラブチャレンジャーズは、1勝2敗のブルザイズ東京と対戦する。アサヒ飲料は、QBギャレット・サフロンとワイドレシーバー(WR)ロバート・ジョンソン(中段写真)のホットラインが絶好調。サフロンが投じたパス754ヤードのうち、およそ半分の355ヤードをジョンソンがキャッチ。タッチダウンも5つを積み上げてきている。ブルザイズのディフェンスバック(DB)陣は170センチ台がほとんどなので、186センチの長身レシーバーを止めるのは苦難かもしれない。それでもブルザイズは、相手の武器を分断して勝機を見出したい。

2勝1敗で上位陣を追うイコールワン福岡SUNSは、PentaOceanパイレーツ(1勝2敗)とマッチアップ。前節ではラン攻撃が爆発して、名古屋サイクロンズを粉砕した。地上戦の中核を担うのは、リーディングラッシャーのランニングバック(RB)ブランドン・ベリー(下段写真)。スピードに乗った時のパワフルなランは1回のタックルでは簡単に止められないだろう。QBとWRの二刀流で活躍する伊藤嵩人の走りも、相手守備にとって脅威になるはずだ。その一方で、3節まで毎試合260ヤード以上喪失している守備陣の強化は必須。対するパイレーツは、前節で赤津裕之が終了間際のフィールドゴールを決めて劇的勝利。今季初勝利を挙げた勢いそのままに挑みたい。

同じく2勝1敗の電通キャタピラーズは、未勝利の名古屋サイクロンズと対戦。第3節のブルザイズ戦ではQB柴崎哲平が4タッチダウンパスとパス攻撃をけん引。ラン攻撃では計204ヤードをマークして地上戦を制圧した。守備陣も3試合で計5インターセプトと好調だ。ただ、第3節でファンブルから得点を許したように、不用意なミスからの失点を防ぎたい。一方の名古屋は3連敗中だが、前節も中盤まで好勝負を繰り広げているように悲観するほどの内容ではない。ここまでの3試合でサードダウン更新率が約25%と低いので、この辺りを改善して今季初白星をつかみたい。

警視庁イーグルス(1勝1敗)とアズワンブラックイーグルス(1勝2敗)はともに今季2勝目を目指す戦い。警視庁は前節のアサヒビール戦で37ヤードに封じられたランオフェンスを機能させたい。一方のアズワンは、アサヒ飲料戦で不発に終わったパス攻撃の改善が急務だ。

富士フィルムミネルヴァAFC(0勝2敗)対BULLSフットボール(0勝3敗)クラブの一戦は、どちらが今季初勝利をつかむか注目が集まる。