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K朴が初勝利に貢献の東京ガス 細部の修正を積み重ねて白星量産へ

2021年10月07日(木) 19:00

東京ガスクリエイターズは、第4クオーターまでどちらに転ぶかわからないといったエレコム神戸ファイニーズとの長時間にわたる熱戦を乗り越え、27-23で初白星を獲得した。第1節ではパナソニック インパルス相手に完封負け。第2節では22-32と健闘を見せるも、王座経験のある富士通フロンティアーズから勝利を得ることはなかった。昨年度も勝運に恵まれなかったため、言葉通り待望の1勝である。

「いつ点を取られてもおかしくなかった。ミスもある中で、勝ちを得られて嬉しい」と板井征人ヘッドコーチ(HC)も喜びを噛み締めた。

リーグ2位のパス成績をもつクオーターバック(QB)ジェロッド・エバンスも得点に大きく貢献したが、朴容俊(上段写真)の活躍なしには初白星を得られることはなかっただろう。朴は、昨年度エレコムから移籍した即戦力のキッカー(K)だ。板井HCからもエレコム戦のキーマンとして名前が挙がっており、「要所でフィールドゴールを決めてくれた」と称賛する。

試合開始直後、ファンブルからのターンオーバーというチャンスを受け、48ヤードのフィールドゴールを決めたのも朴だ。キッキングに関して、板井HCは「選手には(キッキングにも)もっと興味を持ってほしい」と話す。朴の安定したキックに加えて、カバー力も補強されれば東京ガスにとって強みになるに違いない。

朴、エバンス(下段写真)らの活躍で悲願の一勝を得たのも束の間、次戦の相手は昨年王者のオービックシーガルズ。日本代表選手や、強豪校のエース級の選手が揃う。東京ガスにとって格上の相手となるが、板井HCは「ファンダメンタルがきちんと出せるかどうか」が重要だと話す。また、「毎試合ミスがでており、たくさん反省点がある。選手たちも分かっていると思う」と指摘した。

地道ではあるが、「塵も積もれば山となる」といったことわざのように、選手一人ひとりが細かなミスを一つずつなくしていくことこそが、東京ガスにとっての最優先課題であると言える。

板井HCが言うように「まだまだ先は長い」。9月に始まった秋季リーグもやっと折り返し地点というところだ。東京ガスは、いくつ白星を重ねることができるのか。ひとつでも多くの勝利を手にしていきたい。

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エレコム神戸ファイニーズ vs. 東京ガスクリエイターズ
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