ニュース

【X1 Super】 富士通オフェンスが大爆発で4連勝 8TDでIBMを一蹴

2021年10月16日(土) 20:03

X1 Superレギュラーシーズン第4節の富士通フロンティアーズ対IBM BIG BLUEの一戦が富士通スタジアム川崎で行われた。3時間近い長丁場の戦いは、序盤から攻撃陣が機能した富士通が63対24で快勝した。およそ1か月ぶりの実戦にもかかわらずブランクをものともしなかった富士通は、不戦勝を挟んで連勝を4に伸ばした。一方、敗れたIBMは3敗1分けとなった。

富士通は自陣27ヤードからスタートしたファーストドライブで、クオーターバック(QB)高木翼がいきなりワイドレシーバー(WR)松井理己へ33ヤードのロングパスを通して一気に敵陣へ侵入。すると、ランニングバック(RB)トラショーン・ニクソン(上段写真)のランなどを挟んで、最後はQB高木からWRサマジー・グラントへ15ヤードのタッチダウンパスがヒット。富士通が、試合開始わずか2分ほどで先制点を挙げた。

さらに、IBMの攻撃をスリーアンドアウトに止めた富士通は、自陣29ヤードからの攻撃でQB高木がロングパスを投じると、フィールド中央付近を駆け上がったWRグラントがジャンプ一番スーパーキャッチ。これで一気にIBM陣内へボールを進めた富士通は、この好機をRBニクソンの9ヤードタッチダウンランにつなげてリードを広げた。

勢いが止まらない富士通は、QB高木とWRグラントのホットラインが開通。この日2つ目のタッチダウンパスがヒットして、第1クオーターだけで3つのタッチダウンをマークしてIBMを突き放した。

前半のうちに少しでも得点を返したいIBMは、自陣28ヤードからの攻撃でQB政本悠紀が左サイドライン際を走っていたWRジェイソン・スミスへロングボム。50ヤード付近でキャッチしたWRスミスは、相手守備を交わしながら快足を飛ばして一気にエンドゾーンへ。IBMがようやく反撃の狼煙を上げる。なおも、続く富士通の攻撃でファンブル誘発からリカバーして攻撃権を奪取すると、このチャンスをフィールドゴールにつなげて加点した。

モメンタムを失いかけていた富士通だったが、RBニクソンが右オフタックルをついて独走の65ヤードタッチダウンラン。さらにツーポイントコンバージョンも決めてリードを広げると、前半終了間際にもQB高木からWR宜本潤平(中段写真)へのタッチダウンパスがヒットした。

照明に明かりが灯った後半、レシーブスタートのIBMは、QB政本からWRスミスへの34ヤードパスなどが通り、富士通陣へ侵攻。ラストはQB政本がRB鈴木恵太へ7ヤードのタッチダウンパスを投げて最初の攻撃シリーズで得点を挙げた。すかさず富士通も、RBニクソンが相手守備のタックルにも倒れずにするすると抜けると、そのままエンドゾーン内へボールを持ち込み、再びIBMを突き放した。

攻撃の手を緩めない富士通は、QB高木から右コーナーのWR小梶恭平へ柔らかいタッチのパスが通り追加点。その後IBMにタッチダウンを返されるも、小梶が途中出場のQB高津佐隼矢からこの日自身2つ目となる47ヤードのタッチダウンキャッチを決めるなど得点を重ねてIBMを突き放した。

4連勝で勝ち点12に伸ばした富士通は、QB高木が今季2度目の1試合4タッチダウンに加えて、RBニクソンが2試合連続の100ヤード超えとなる191ヤード、3タッチダウン、WR小梶も3回捕球112ヤード、2タッチダウンとオフェンス陣の層の厚さをアピールした。

一方のIBMは、QB政本がパス289ヤード、3タッチダウンと一定の成績を残すも、2被インターセプトと不安定さを露呈。スミス(下段写真)、ジョン・スタントンの両外国人レシーバーが100ヤード超えを果たすも、要所で攻め手を欠き今季初勝利は次節以降に持ち越しとなった。

●関連リンク
<見逃し配信>(XリーグTV Powered By イレブンスポーツへの登録が必要です)
富士通フロンティアーズ vs. IBM BIG BLUE
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/5113