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【X1 Super第5節の見どころ】大注目の一戦は地上戦がカギ! パナソニックとオービックの全勝対決

2021年10月29日(金) 15:00

パナソニック インパルスがオービックシーガルズと10月31日にヨドコウ桜スタジアムで対戦する。ともに開幕から4連勝と好調チーム同士の戦い。直近3度の対戦ではオービックが2勝1敗と優勢だが、昨季も死闘を繰り広げた両チームの一戦は、今季も激戦必至だ。

昨年のカードでは、1点リードのオービックが試合終了間際にゴール前1ヤードまで迫られながらもファンブルを誘発してボールをリカバー。劇的な結末で熱戦をものにすると、その勢いのまま富士通フロンティアーズとのジャパンXボウルも制してチャンピオンの座に登りつめた。今季の両チームのここまでの戦いぶりは、ともに不戦勝を含む4連勝。オービックは2試合連続完封勝ちと守備を中心に白星を積み上げる一方で、パナソニックは3試合中2試合で65点以上を奪うなど、オフェンスを軸に勝ち進んでいる印象が強い。

オービックは、大橋誠ヘッドコーチが前節で「守備が固まってきた」と話したように、ディフェンスはボールへの集まりが早く相手に思うような攻撃をさせていない。特にラン守備は、3試合すべてで80ヤード以下に抑え込むほど強力だ。パナソニックは、今季の全3試合で130ヤード以上をマークしているだけに、守備陣が相手の重厚なランオフェンスを止められるかが勝負のカギを握るだろう。攻撃でも、地村知樹(上段写真)、荒竹悠大、望月麻樹といった3枚のランニングバック(RB)が好調を維持しているので、攻守ともに地上戦を制圧して試合をコントロールしたい。

対するパナソニックは、3試合で160点を誇る得点力が武器。特に、第3節のIBM BIG BLUE戦では新人のRB立川玄明(下段写真)が5回のキャリーで180ヤード、RBミッチェルジャモーも10回で101ヤードを走るなど、ランだけで計371ヤード、5タッチダウンを稼いだ。パスでは、クオーターバック(QB)アンソニー・ローレンスが、3試合で被インターセプトがゼロと安定したクオーターバッキングを披露している。25歳の外国人司令塔は、昨年の対戦ではゴール前で無念のファンブルを犯しただけに、並々ならぬ闘志を燃やすはずだ。パナソニックは、第4節が不戦勝で試合がなかったため、およそ1か月ぶりの試合となることが懸念材料ではあるが、その分オービックを十分に研究できているはずだ。

ポストシーズンでも顔を合わせる可能性がある両チームの戦い。無敗対決の前哨戦を制して、どちらがのちの戦いのアドバンテージを取るか注目したい。