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ノジマ相模原の城ケ滝HC、1ヤードを大事にしてきたラン攻撃が機能して「本当にうれしい」

2021年11月03日(水) 12:00

ノジマ相模原ライズは、第5節の東京ガスクリエイターズ戦に快勝した。勝因は、事前の準備がハマった守備と常日頃から1ヤードを大事にしてきた地上戦だった。

「ディフェンスの健闘が光ったと思います」。

ノジマ相模原の城ケ滝一朗ヘッドコーチ(HC)(上段写真)は、相手の攻撃を計70ヤードに抑えた守備陣への評価を開口一番に言った。特にランでは、マイナス2ヤードと完全にスクリメージラインの攻防を支配した。指揮官が事前に警戒したのは、クオーターバック(QB)ジェロッド・エバンスとワイドレシーバー(WR)ナムディ・アグードの外国人ホットラインだった。

「警戒したのは背番号8番(アグード)のロングパスとランアフターキャッチ。まずは8番にパスを捕らせない。それが止まったとしてもQBのランがあったと思うので、外国人選手2人を活躍させないことがキーだったと思います」。

戦前の予想通りに外国人コンビを抑えた。WRアグードには3回しかパスを捕らせず、QBエバンスのランはマイナス16ヤード。城ケ滝HCの采配がズバリとはまり、選手もそれに応えた。さらに勝負師の感が冴え渡る。

「第3クオーター勝負になるということでハッパをかけました。攻守が一致団結した結果だと思います」。

前半を終わって7点リードしていたノジマ相模原は、第3クオーターに2本のフィールドゴールで相手を突き放した。得点に結びついたのは、インターセプトとパントブロック。城ケ滝HCが描いた通りの展開だった。

そしても、この日最も光ったのは、ランニングバック(RB)吉田光輝(下段写真)を軸としたラン攻撃。計178ヤードを稼いで、完全に地上戦を掌握した。

この活躍には指揮官も、「ナイスでしたね。前半ちょっとバタバタしましたけど、後半はどんどんランが出ました。ランプレーが出れば試合に勝てると実感したと思います。日頃から1ヤードにこだわれと言っているのですが、(ランが)止まったとしてもそこから1ヤードでも2ヤードでも進めと口酸っぱく言ってきたのでそれが今回実行できた。基本はランニングバックのランが出ないとフットボールにならない。これはずっと強化してきたことなので、それができたのは本当にうれしいです」と、手放しで褒めたたえた。

次戦は、11月13日のIBM BIG BLUE戦。ここも勝てば、セミファイナル進出へさらに近づく。昨年は27対17で勝利した相手だが、城ケ滝HCは「激しいプレーが多いですし、個人能力が高いチーム。点数の取り合いになってしまうと、勝敗の行方がわからなくなってしまうので、まずはしっかりとディフェンスに頑張ってもらい、オフェンスはボールコントロールしてロースコアゲームにできたら勝機があると考えています」と気を引き締める。

東京ガス戦で113ヤード走って勝利の立役者となったRB吉田は、「チームが必要としている場面で、突き進んでいく姿を見てもらいたいです」とIBM戦でもさらなる活躍を誓った。

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