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「若手がもっと伸びてきてほしい」 終盤戦に向けてあえて苦言を呈す富士通フロンティアーズの趙主将

2021年11月03日(水) 14:00


「いつもそうだが、うちのチームはアウェイではゲームの入り方が悪い。特に遠征では。だから今回もこのことを選手全員に徹底的に意識づけさせたんですが・・・」と反省しきりの富士通フロンティアーズの趙翔来主将(写真44番)。

今回のエレコム神戸ファイニーズとのヨドコウ桜スタジアムでの対戦は、2年ぶりの関西遠征だった。守備の要であるアウトサイドのラインバッカー(LB)を任されている趙は「先制点だけは食い止めたかったんです。それにその後のオンサイドキックで攻撃権を奪われたことも。この奇襲で浮足立ってしまい前半は相手ペースで試合が進んでしまった」と振り返った。

ハーフタイムで「パッシング能力のあるエレコム神戸のクォーターバック(QB)に対してはディフェンスライン(DL)とLBで地上戦のランプレーを止めて、ディフェンスバック(DB)が空中戦のパスをカバーする。練習通りにすれば大丈夫、と檄を飛ばした」という。

その効果もあってQBサックを連発してエレコム神戸の攻撃を相手陣地に押し戻したり、インターセプトで攻撃権をもぎ取ったりした。趙自身も有言実行で、DB奥田凌大の8タックルに次ぐ6タックルを記録。守備の要としての重責を果たした。

次戦は、昨年の王者オービックシーガルズを倒して5戦全勝と波に乗るパナソニック インパルスだ。全勝同士の対決となった。

「昨年は対戦がなかった。一昨年に社会人決勝で対戦した時はぎりぎりで勝利できた。オフェンスライン(OL)が強力で、プロテクションがしっかりしていてパス、ランともに着実に進んでくる。これを止めないとズルズルとやられてしまう。僕たちは日本一が目標ですから。これからも一戦一戦大切にして集中していきます。それにはまずスタメンがけがをした時などに備えて、若手メンバーがもっと伸びてきてほしい。今日の試合で若手守備が1タッチダウンを取られたのはもったいなかった」と日本一奪還に向けて課題をあげた。

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エレコム神戸ファイニーズ vs. 富士通フロンティアーズ
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