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最終節でオービック下した富士通の山本HC、「勝てたことはプラスになる」

2021年12月02日(木) 11:00

富士通フロンティアーズは、最終第7節でオービックシーガルズに勝利。セミファイナルで再戦となるが、前哨戦を制したことは今後のチームにとってプラスに働くようだ。

富士通にとってオービックは、レギュラーシーズン最終戦から2週間後のセミファイナルで再び相まみえる相手。本番に向けて手の内を見せたくないところだったが、山本洋ヘッドコーチ(HC)と趙翔来キャプテンは、「それを意識するよりは今日の試合にフォーカスした。勝てたことは良かった」と異口同音に述べ、勝利したことに安堵の表情を浮かべた。

前節ではパナソニック インパルスとの全勝対決に敗れて今季初黒星を喫した。指揮官は、第6節からのチームの変化について問われると、「特に大きく変えたことはない。フットボールの本質やチームのスタンダードをしっかりやり切ろうというところに集中してやってきた」。主将は、「負けたことがシーズン中に経験できたことは良かった。(負けて)悔しいとか気づくことができたことが糧になった」と、敗戦を前向きにとらえていた。

第7節のオービック戦の勝敗はセミファイナルに大きな影響を与えないが、富士通にとって連敗を阻止できたことは単なる白星以上に大きかったようだ。「前節でパナソニックに敗戦してここでしっかり勝ち切って次に向かうのと、2連敗してセミファイナルに向かうのではチームの雰囲気とかチームの進め方が変わってくるので、勝てたことはプラスになる」と、山本HCは今後のチーム作りに関わる試合だったと明かした。

昨年はジャパンエックスボウルでオービックに負けて、史上初のXリーグ5連覇を逃した。富士通の今年の目標はもちろん日本一。指揮官は「まずは次のオービックとの再戦に向けてしっかり準備して、ファイナルに進出できるようにやっていきたい」と、大記録を阻止された因縁の相手との再戦に入念な備えをして頂上を目指す。

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富士通フロンティアーズ vs. オービックシーガルズ
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セミファイナルの前哨戦は富士通がオービックに1点差勝利
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