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【私とライスボウル】第1回日本選手権に京都大学で優勝:深堀理一郎さん

2022年01月02日(日) 13:40

1984年に日本選手権試合となり、名実ともに日本最高峰のボウルゲームと位置付けられたライスボウルでは過去にいくつもの名勝負が生まれました。今でも語り継がれる数々の好ゲームはまた多くの名選手や名監督を輩出しました。こうしたライスボウルを彩った名選手、名監督たちにライスボウルにまつわる思い出や知られざるエピソードを教えていただきました。題して「私とライスボウル」。
*ご協力いただいた方にアンケートをお願いし、回答を掲載しています。

日本社会人アメリカンフットボール協会の理事長である深堀理一郎さんは日本選手権となった最初のライスボウルに学生として出場しています。

プロフィール
深堀 理一郎(ふかほりりいちろう)
出身大学:
京都大学
出身社会人チーム:アサヒビールシルバースター
ライスボウル出場時のポジション(または役職):LB、コーチ
ライスボウルに出場した年とその時の在籍チーム名:
1984年 京都大学 LB
1987年 京都大学 ディフェンスコーチ
1988年 京都大学 オフェンスコーチ
1993年 アサヒビールシルバースター LB
1994年 アサヒビールシルバースター LB
近況:一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会 理事長

Q: 自分が出場したライスボウルで一番思い出に残っている大会はどの大会でしょうか?その理由も教えてください。

深堀: 1994年 アサヒビールシルバースター vs 関西学院大学。1994年は社会人チームとして、出場。学生時代以来、久しぶりに関西学院大学と対戦。第3Qまでは関学オフェンスを抑えこんでいたものの、第4Qのハーフライン近辺のポジションからの4th Downギャンブルをきっかけにリズムを崩され、逆転されました。最後はオフェンスの再逆転にて有終の美を飾ることができましたが、自分自身が出場した最後のライスボウルとして、思い出に残っています。

Q: 自分が出場したライスボウル以外で、印象に残っている大会はありますか?あるとすればどの大会で、それはなぜですか?
深堀:2016年 パナソニックインパルス vs 立命館大学。第4Qの攻防。パナソニックの4th Downのスペシャルプレーでの逆転。その後の立命館の追い上げ。最後は立命館のFG失敗にて幕を閉じたものの、見応えのある試合でした。試合終了後に、最後のプレーで守備側に反則があったことが判明したものの、立命館大学の潔いよい対応も素晴らしかったです。

Q: 過去のライスボウルで特に印象に残っている選手、監督、コーチはいますか?実際に対戦したチームでなくても結構です。
深堀: 1984年に対戦したレナウンローバーズQB鈴木隆之氏。当時はQB松岡秀樹氏とのダブルQB。松岡氏のスピードあふれるプレーに対して、鈴木氏はゆったりとしたプレースタイル。老獪なプレーに完全に翻弄されたことを良く覚えています。

Q: フットボール人生や普段の生活で、ライスボウルの出場前と出場後で大きく変わったことはありますか?
深堀:第1回日本選手権出場後は京都大学が優勝したということもあり、話題性が高く、多くの方に注目されている事を感じました。

Q: 今年から社会人同士の戦いとなるライスボウルにどんなことを期待しますか?
深堀:日本のお正月の風物詩として楽しんでもらうだけではなく、世界のアメフトファンの皆様に楽しんでもらえるボウルゲームに成長していくことを期待しています。

Q: 最後に、ライスボウルを楽しみにしているファンの皆様にメッセージをお願いします。
深堀:ファンの皆様、いつもありがとうございます。歴史のあるこのライスボウルは皆様と一緒に創り上げてきたイベントだと改めて感じています。年に1度のこのボウルゲームを、今後も皆様と一緒に思う存分楽しんでいきたいと思います。