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【X1 Super】新人西村七斗の3TDランなどでオービックが快勝 X1 Super初挑戦のotonari福岡を退ける

2022年09月11日(日) 22:55

X1 Super秋季リーグ戦開幕節第2日は、チームの3分の2にあたる45名の選手が社会人フットボール3年目以下と若返ったオービックシーガルズと、2017年に創部して以来快進撃を見せて6年目でX1 Superまで上り詰めたotonari福岡SUNSが、神戸市王子スタジアムで対戦した。2年前の王者オービックは、otonari福岡の粘りに前半のオフェンスによる得点が7点だけと苦戦を強いられたが、終わってみれば42‐10と圧勝して初戦を飾った。

オービックの先制点はスペシャルチームによるものだった。otonari福岡の最初のオフェンスは攻撃権を放棄するためパントを選択。パンター(P)兼任のワイドレシーバー(WR)伊藤嵩人の蹴ったボールをキャッチしたリターナー池井勇輝が、味方のブロックをうまく活かしサイドライン際をスピードに乗ってエンドゾーンまで65ヤードを走り抜けタッチダウンを奪った。

追加点もディフェンスが奮起する。otonari福岡の敵陣49ヤードからのオフェンスで、クオーターバック(QB)西山雄斗の投じた短いパスを、オービックのディフェンスバック(DB)東方嘉永が読み切って前に入り込みインターセプト。そのまま55ヤードを走りタッチダウンし14-0とリードを広げた。

対するotonari福岡は、直後の自陣35ヤードからのオフェンスで、西山からWR岩永悠暉、小坂恒介らへのパスや、ランニングバック(RB)ダニエル・ワイズのランなどでゴール前9ヤードまで迫るがタッチダウンには至らず、キッカー(K)高木大成が26ヤードのフィールドゴールを決めて3点を返した。

オービックのオフェンスも5シリーズ目でようやく目覚める。自陣47ヤードからQBジェイソン・スミス(上段写真)のスクランブルラン、そのスミスからタイトエンド(TE)ホールデン・ハフへのパスで敵陣19ヤードとし、期待の新人RB西村七斗がエンドゾーンまで走りタッチダウ21-3とリードを広げた。

粘りを見せるotonari福岡も直後のオフェンスで、西山(中段写真)がWR横山海マクスウェルへの33ヤードの縦パスを決め、相手反則にも助けられて、西山からWR伊藤への17ヤードのパスを決まりタッチダウンし、前半を21‐10で折り返した。

後半に入ると選手層の厚さなど地力の差が見え始める。DBショーン・ドレーパーのインターセプトから得たオービックのチャンスでは、RB西村が華麗なステップとスピードで48ヤードを走り、タッチダウンする。またスミスがパスを4回続けて成功させ敵陣に入ると、RB大河原陸が44ヤードを走りこちらも独走タッチダウン。また、西村は第4Qにも51ヤードを走ってこの日3つ目となるタッチダウンを奪い42‐10で圧勝した。

otonari福岡のQB西山もX1 Superのデビュー戦となるこの試合で21回投げて220ヤードを稼ぎ、次戦以降の更なる活躍を予感させる試合となった。

<おことわり>
記事初出の際は第2段落のSUNSのパンターの名前が間違っていました。正しくは伊藤嵩人選手でした。
お詫びして訂正します。