ライスボウルでの悔しさを胸にフットボールに対する取り組みを見直し　5年目に懸けるパナソニックDB土井康平

X1 Super秋季リーグ戦第1節2日目、神戸市の王子スタジアムで昨年総合1位のパナソニック インパルスが粘るノジマ相模原ライズを振り切って初戦勝利を飾った。
その試合を振り返ってパナソニックの荒木延祥監督が手放しに誉めたのがディフェンスバック（DB）土井康平（写真）だった。

「ゴール前の得点機とかを3回くらい止めてチームを救ってくれた」と荒木監督は感謝感謝だ。
監督の言う通り試合スタッツによるとパスディフェンス（パスカットをした回数）を3回記録している。
この試合で対戦した2チームのディフェンス陣で土井選手以外にパスディフェンスを記録した選手はいない。
しかし、当の本人は「覚えてないんですよ」と平然。

「入部して5年目なんですけど、1年目はほとんど試合出場機会なし。2年目、3年目はローテーション出場。4年目も試合出場機会ほとんどなし。1月3日のライスボウルでは悔しい思いをしました。市立西宮高校の1年下の富士通フロンティアーズのワイドレシーバー（WR）松井理己とマッチアップしたんですが、きれいに抜かれてロングゲインパスを取られてしまった。そこでアメリカンフットボールに対する取り組みを見直しました。週3回のチーム練習以外にトレーニングジムに通って体の動きをチェックしてもらって自分のものにしてきた。これがうまくはまっていると思います。やはりライスボウルで負けた悔しさがありますから」と土井は言う。

昨年はノジマ相模原第2節で対戦している。「昨年も対戦したクオーターバック（QB）だったことと、春の試合のビデオで逃げまくって投げてくるクセをわかっていました。なので反則ギリギリのタイトに攻めてレシーバーにつくという普段の練習通りの結果です。特別ではありません」とはいうものの、「今年はみんなの日本一への思いは強い。僕は昨年出場機会がほとんどなく悔しい思いをしてきたので、今年こそは日本一に貢献したい」とパスディフェンスの要として活躍することを誓った。

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