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【X1 Super】富士通の開幕戦勝利に貢献した大型新人DB林 元日本代表WRの兄・雄太との対決は「楽しみ」

2022年09月13日(火) 17:00

富士通フロンティアーズが、開幕節の東京ガスクリエイターズ戦に勝利。昨季王者が好スタートを切った。勝因は自慢の攻撃陣はもちろんのこと、守備のルーキーもチームに勢いをもたらす活躍で貢献したことだ。

秋季初戦を快勝した富士通の山本洋ヘッドコーチ(HC)は、「前半は攻守で良いプレーがあった。ある程度やって来たことができたと思う」と42対0で折り返した前半の戦いぶりには及第点を与えた。

その一方で、メンバーを変更した後半は7得点に終わり、昨年からの課題となっているフィールドゴールも2本続けて失敗した。それ故に、開幕戦の出来は「60点」と指揮官の評価は厳しいものだった。

「3シリーズ連続で得点ができなかったので、メンバーを代えても得点できるようにしていかないとこの先のシーズンは厳しい。フィールドゴールも昨年からずっと課題になっているので、そこを決めていかないと上にいっても厳しいゲームになってくると思う。その辺りは次節に修正をしていかないといけない」。

それでも、試合後のインタビューで終始笑顔だった山本HC。指揮官の頬をさらに緩ませたのが、新人ディフェンスバック(DB)林奎佑の話に及んだ時だった。自身が開幕前に注目選手に指名した選手が2インターセプトと期待通りの活躍だっただけに、「予想通りでしたね」とニヤリ。「彼の持ち味は思い切ってプレーすること。今後は多少考えることもありますが、新人らしく思い切ってプレーしてくれればいい」とこれからの活躍に期待を寄せた。

殊勲の林は、「アグレッシブに自分の強みであるフィジカルを生かしたプレーをすることがベストだと思っている。怖がらずに思い切って前に上がってプレーすることを心掛けていたので、それがインターセプト2本につながって良かった」と、自身の持ち味を遂行できたことに満足していた。

立命館大学出身の新人DBは公式記録では身長182センチ、体重92キロだが、本人によれば「身長180センチ、体重90キロくらい」とのこと。それでも、DBとしては十分なサイズだ。アサヒビールシルバースターで活躍する元日本代表ワイドレシーバー(WR)林雄太は実の兄で、身長187センチ、95キロと兄弟で体格に恵まれている。

互いにディビジョンが違うのでレギュラーシーズンでの対決は実現しないが、両チームともポストシーズンに進めば対戦する可能性がある。また、DBなので、WRの兄・雄太に弟・奎佑が対峙する兄弟対決が見られるかもしれない。

「ディビジョンは別だけど上にいけば対戦することもあるので、そこは楽しみ。やられないように気をつけます」。

「これまであまり兄弟の会話はなかった」と照れ笑いを浮かべていた林だが、日本最高峰の舞台での対決に夢を膨らませていた。

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